女性として見られることは耐えがたい苦痛
好意を向けられると吐き気…「蛙化現象」という言葉に救われてきた筆者が、昨今の「蛙化現象カジュアル化」に思うことという記事でも書きましたが、中学２年生で不登校のため相談室登校をしていたときに相談室に出入りしていた若い男性の先生から、「ヘアピンの位置変えた？ 女の子って、こういうのちゃんと言った方がいいんだよね？」と言われてから、怖さと気持ち悪さでその先生の顔を見たり声を聞くこともできなくなってしまいました。それ以来長年、“女性として見られる”（下心はなく、女性扱いされるだけでも）と発作みたいなものが起きるようになったんです。
社会で生きていると、まったくなんとも思っていない相手から、異性として意識するような言動をとられたり、不意打ちでセクハラ発言をされることがあります。そのたびに本当に耐えられないほど気持ち悪くて、しんどくて、長い期間引きずってしまうんです。
とあるインタビューで、女として生まれたからには（不特定多数の人から）性的な目で見られたいと言っている人がいて、同じ女性でも、ここまで感覚が違うものか、と驚いたことがあります。私にとっては死ぬほど嫌なことでも、それが嬉しいと感じる人もいるのですね。
好きでもない異性から女性として見られると気持ち悪いのはみんな同じ、でもあなたは……
でも、最近知ったのですが、世の女性たち（男性もかも）も、好きでもない異性から好意を向けられたり、女性扱いされると、ウゲッてなったり、吐き気がしたりするものなんですね。少し前までは、世の女性たちは好きでもない人から女性として見られても、気持ち悪いと感じないか、うまく受け流していると思ったんです。でも、実際話を聞いてみると、「受け流せない、本当に気持ち悪い」「だからといってハッキリ態度で示すと逆上されそうで怖い」「吐き気がする、体調が悪くなる」という声もたくさんありました。
そして、親友からこんなことを言われたんです。
「好きでもない人から異性として意識されるような言動をとられたら、すごく気持ち悪いし、強引に誘われてすごく嫌になることもある。でも、悔しいけど、適当に受け流しているんだよ。感情に蓋をして、オオゴトにならないようにするの。あなたは、感受性が強すぎるというか、いちいちその感情とタイマンをはってる。“スルースキル”が足りないんだよ。」
確かに、気にし過ぎというか、受け流せない性格であるという自覚はありました。しかし、私が自分のことを「特異体質」だと思うのは、それだけが理由ではありません。
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