約10キロの荷物を電車移動で運ぶハードモード断捨離……でも、重い荷物を手放したときは解放感が半端ない!
気を取り直して、粛々と服を整理。服の一部は、ユナイテッドアローズなどで古着を何着か引き取る代わりに、1000円券がもらえる期間限定キャンペーンを活用させていただきました。それ以外の服は、なんでも買い取ってくれるというリサイクル業者を見つけたので、自力で直接持っていきました。初回キャンペーンとのことで、その業者的にはサービスだったようですが、10着500円という渋い金額でした。ほとんどセレクトショップの安くない服で、中にはKENZOのトップスもあったのですが……。
お店には「ISSEY MIYAKEのPLEATS PLEASEは最低5000円保証」という貼り紙が貼ってあって、いつか余裕ができたら、PLEATS PLEASEを買って、着たあとに売るのも良いのかも、と思いました。富裕層マダムのお出かけ着のイメージです。
こちらのリサイクルセンターには何度か通い、宅配は受け付けていないので、電車でコーヒーメーカーなど約10キロはある荷物を手で運んで行って、かなりハードでした。でも、重い荷物を手放したときは解放感が半端ないです。人生の最期もこんな感覚なのかもしれません。
毎回、たくさん売っても1000円くらいにしかならないのですが、そのあと買い取りセンターの近くの100均ショップ・セリアに寄って、得たお金でウィリアム・モリスの文房具を大人買いするのがささやかな楽しみになりました。これでも小さく経済を回しています。
売っても売っても安いお金にしかならず、そのおかげでお金のありがたみ、1000円でも大切にしなければ、という気持ちに。このお金への敬虔な思いが、金運を高めてくれる予感です。
(次回、大人気の新ブランド秋冬アイテムを忖度なし試着レビュー! 10月20日配信予定です)
「アラフィフの壁」を無理なく、軽やかに越え続ける漫画家・コラムニストの辛酸なめ子さんが、自らのアンテナに引っかかった事象を紐解く連載です。「服、アクセサリー、食器、バッグ、本、雑誌などあらゆるものを溜め込みがちで、生命エネルギーが奪われている気がする」というなめ子さん。そんな長年の悩みを解消すべく、連載「断捨離で見えた私と服の新しい関係」でもおなじみのエディター昼田祥子さんに服捨ての極意を学びます。
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前回記事
1000着→20着の「服捨て」で人生好転の昼田祥子さんに聞く「家を片付けると痩せる」理由【辛酸なめ子】>>
構成/露木桃子
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