本音を偽らずに打ち明けられるか
よく、夫婦関係などでも、急に妻が激怒した、といったことを聞くことがありますが、それはきっと、急に怒りが沸点に達したのではなく、日頃の小さな、言い出せなかった憤りや違和感、疑問が積み重なり、キャパを超えた結果なのです。一見優しく穏やかで、言い返してこなさそうな人がバチボコにキレたり、従順な社員がいきなり辞表を出したり。それが青天の霹靂だと感じるのは、相手をよく見てこなかったり、この人なら逆らってこないだろうと、相手を蔑ろにしてきたことのツケだと思うのです。
この人になら言えると思わせる器
私は今20代で、仕事相手は40代以上が多く、どうしたって社会人歴の差はあるし、完全に対等な関係というのは難しいのかもしれません。しかし、色んな人と仕事をしてみて思うのは、この人には思っていることを言えるな、と思えるのに年齢や立場はそこまで関係ないということです。50代以上で役職がある人でも、どんと構えていて、この人になら何を言っても受け止めてくれる、真摯に向き合ってくれると思わせるような、器のデカさを感じさせる人はいます。
逆に同世代でも、この人の前では緊張して改まってしまう、何か主張しても困惑されたり、あしらわれたりしそう、と思ってしまう人もいます。
仕事をする上では、年齢やキャリアがあったとしても、本来は人と人。相手を尊重することや、意見の重要性に上下も優劣もありません。
長く人との関係を続けるためには、時には思っていることをぶつけることも必要だし、感情を露わにすることがあってもいい。そして、疑問を持ったらその場で、もしくは出来るだけ早く吐き出して解決すること。これが何より大事な鉄則だと学んだのでした。
前編「親友が理由なくよく遅刻するようになったら、怒るべき? 関係を長く続けるために本当に必要だと思ったこと」>>
文・構成/ヒオカ
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