多くの女性のファッションアイコンとして注目され続けてきた俳優の萬田久子さんも、66歳のマダム世代に。「年齢なんてただの数字よ!」をモットーに、その時代に合わせて進化しつつも、ずっと愛し続けているものは捨てずに、自分らしく着こなしていらっしゃいます。
そんな萬田久子さんのお洒落アイデアをオール私服&セルフスタイリングでたくさん詰め込んだファッションブック『萬田久子 オトナのお洒落術』より、マダム世代はもちろん、ミドルエイジにも参考になるファッションルールをご紹介します。
第2回「私を育ててきた永遠の名品」
パートナーからエルメスの「ケリー」を贈られたものの、“まだ似合わないかな……”と、しばらく使えなかった20代の頃の私。その後、子どものお祝いごとや着物を着る機会が増え、次第にファッションに取り込めるように。
私にとって永遠の名品とは、年々自分のキャラクターに馴染んでいくもの。時代を超えて私を育ててくれる、タイムレスな相棒なのです。
HERMES
■ファースト・エルメスのケリーバッグ
私のファースト・エルメスは「ケリー 32」。黒のボックスカーフが醸すクラシック感や風格は、人生の経験値が上がるほどに自分の愛用品として馴染んできました。着物にもドレスにも合わせやすい、一生物です。
■エルメスのオーダー・バーキン
クロコの「バーキン 30」はスペシャルオーダーしたもの。表は赤、内側とパイピングはピンクを選び、H.Mのイニシャルを。バーキンは容量が大きく、底鋲があるから床置きもでき、長年使ってもとにかく丈夫。使い勝手が素晴らしいの。
■エルメスのお気に入りクロコ
エルメスの黒いクロコは艶やかなのに品があり、「バーキン 35」「ミニケリー」「べアンスフレ」と揃えています。多少の傷なら目立たないのも気が楽なのよね。バッグインバッグをすれば、お仕事→ディナーといったシチュエーションの変化にも対応。
TIFFANY&CO.
■ティファニーのボーン カフ
この2つは、私にとってのアミュレット(お守り)。シルバーはパートナーからのサプライズ出産祝い、ゴールドは彼の最後のクリスマスプレゼント。シルバーのほうが合わせやすく出番が圧倒的に多いけれど、華やかさをアップしたい日はゴールドにします。
MAYUMI MURASAWA
■マユミムラサワのリング
「ティファニーのバングルに合うかも」と、中目黒のセレクトショップ、ミナモで購入しました。エイジングが気になってきた手元には華奢なリングよりも、このくらいボリュームがあるほうがグッドバランス♡
CHANEL
■シャネルのチェーンバッグ
シャネル特有の黒やゴールドの質感がずっと好き。アクセサリー代わりになるので、いろんなコーディネートに合わせます。斜めがけでカジュアルに持つのが私流。
Chrisitan Loubutin
■クリスチャン ルブタンのパンプス
実は自分の足の形に一番合うのがルブタン。シックからパンチのある物まで、一時期ルブタンの虜♡になっていました(笑)。「履かないかな」と思う個性的なデザインも、パーティーで活躍! いくつになってもハイヒールは素敵よね。
次回の公開では萬田さんの「旅のコーディネート計画」をご紹介します。お楽しみに!
※本記事の衣裳はすべて個人の私物となります。ブランド名をご紹介していますが、メーカー等にお問い合わせされても、現在お取り扱いがない場合がございます。あらかじめご了承ください。
※ブランド名は購入当時の表記に基づいています。
『萬田久子 オトナのお洒落術』
萬田久子著 講談社刊
定価1980円(税込)
2024年10月24日発売 絶賛予約受付中!
「Age66なんて、ただの数字よ!」
オール私服&セルフスタイリングで魅せる、オトナのためのファッションバイブル決定版! この本では「ずっとお洒落を楽しむ秘訣」「年を重ねたら黒を“まやかし”に」「私を育ててきた永遠の名品」「イベントごとは本気で遊んで♡」「マダムになった今改めて気づく着物の魅力」など、萬田イズム満載のお洒落ルールと共に、長年愛してきた洋服を使ってご自身でスタイリングをした、愛に溢れるコーディネートをたっぷりとご紹介。
ファッションだけでなく、よりお洒落を楽しむために必要な「美と健康」についても深掘りします。
ヘア&メイク/黒田啓蔵(Iris)
スタイリングサポート/森元優
取材・文/宮原友紀
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