スタイリスト福田麻琴さんが、身の回りの“愛するモノ”について語ります。
今までもロングネックレスを愛用していた時期はありますが、今ほど必要だと思ったことはありません。
なぜロングネックレスが大人にちょうどいいかと言いますと、服がシンプルになるからです。
いやいや、私はどんでもない柄やフリルが大好きよ! という方、すいません。
私のロングネックレスへの熱い想いにしばしお付き合いいただけたら嬉しいです。
大人になると服の選び方が変わってきます。
トレンドのデザイン、スタイルを良く見せてくれるもの……それももちろん大事ですが、何より大切なのは着心地の良さ。
たくさん失敗してきているからこそ知っているのです!
着心地が良くないとすぐ着なくなるということを。
そして着心地がいいものは大体デザインがシンプルです。
ものすごく私の偏見ですが、上質なら上質なほどデザインはシンプルなものが多い気がします。
そしてシンプルな服はたまに飽きます。
これは私がまだ成熟していない証のようで恥ずかしいのですが、まだたまにファッションで冒険したくなってしまうのです。
たとえ失敗しようとも!!!
スタイリストとしては大事な探究心かな、と思っておりますが。
そのシンプル服をいつも何かしらの変化を加えながら楽しんできたのですが、今一番のお気に入りがこのロングネックレスです。
付け方は簡単。
写真のようにレイヤードすることはありますが、基本一つだけでしてもサマになるデザインです。
古いイギリスの紋章をモチーフにしたのでちょっとクラシカルな雰囲気ですが、きらっと光るシルバーなので現代的でモダンな雰囲気もあります。
このデザインがまた丁度いい。
ロングのモチーフネックレスというとモチーフのメッセージ性が強すぎたり、存在感が大きすぎたりと結構選びが難しいのですが、ヴィンテージのモチーフだといい意味で馴染む感じがあります。
そしてトップスがシンプルであればあるほどその効果が絶大で、コーディネートが寂しいなんてことには陥りません。
簡単にスタイリングを整えてくれます。
そのままチェーンでモチーフを楽しむのも良し、付属のシルクコードでアクセントをつけるのも良し、一つのモチーフで何度も美味しいネックレスです。
ちなみに私はシルクコードを短く結んでチョーカーのようにつけるのが気に入っています。
大好きなシャツの襟からのぞくモチーフネックレス。
なんだかお守りみたいでつけると勇気がでるんです。
写真・文/福田麻琴
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