ファッションエディターの発田美穂さんが、大人世代におすすめしたい金沢旅を案内します。
突然ですが、私、習い事や体験ゴトが大好きなんです。以前コラムでも書いたボイトレをはじめ、不定期で通っているお料理教室や金継ぎ、単発で参加した彫金など、プロから直接教えてもらうことが大好き! 子どもの頃、母や祖母があれこれ習い事に通うのを見て、何が楽しいんだろう? と思っていたのですが(当時の私は、今すぐにでもピアノのレッスンを辞めたかった)、気がついてみたら自分も立派な習い事好き婦人に(笑)。
と、そんなことをあちこちでお話ししていたところ、それなら「金沢」に行ってみるのはどう? 食や観光を楽しみつつ、ワークショップやツアーに参加すれば食文化や工芸をより深く知ることができるよ、と教えていただきました。なぬなぬ! 金沢は、ずーっといつかはと思っていながら、なぜかタイミングがなく行けていなかった憧れの地。食の豊かさはもちろん、美味しい日本酒でも知られる土地。そう、美味しいお酒です(繰り返します)。これはもう、行くしかない。ということでさっそく、1泊2日で行ってまいりました!
東京駅から金沢までは新幹線で約2時間半。大人旅の場合、あらゆる場面で「せっかくだから」「そう何度も来られるわけじゃないし」という脳内言い訳を連発することになるのですが、ワタクシ、早速ここで発動いたしました。「せっかくだから」とグランクラスに! 金沢に着く前から、これぞ大人旅だわ〜〜、とテンションアップ。あ〜楽しい。
和洋2種類のリフレッシュメント(軽食)から好きなほうが選べます。私は洋食をチョイス。石川県産「ゆめみづほ」のシーフードパエリア(中央左)や鶏とキノコの加賀みそ焼き(中央右)など北陸の素材が使われていて、すでにして金沢気分が高まります。誰にも聞かれていませんが、朝なのでノンアルコールスパークリングにいたしました。
昼前に金沢駅に到着し、ランチは「鮨いくた」へ。金沢に行ったら絶対にお寿司! と思っていたのですが、もう、最初のランチで食べちゃいます。だって金沢は美味しいものだらけなのですから、出し惜しみは禁物。
お寿司の前に出されるおつまみで、もうすっかり「来てよかった!」という気分に。生田さんは器への造詣も深く、おつまみと器のコンビネーションも本当に素晴らしい。舌だけでなく、目にも幸せな気持ちになります。
さあ、いよいよ握りです!
魚のおいしさを最大限に引き出し、さらにお寿司としての美しさや楽しさも考えられた握り。お寿司を食べるときは、お寿司から出る美味しい空気まで余すところなく堪能したくて、深呼吸ならぬ寿司呼吸をすることにしているのですが、今回何度、寿司呼吸をしたことか。スゥ〜、ムフゥゥゥ。
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