3. 「6割の理解」のままで突き進もう

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知らない分野で初めてリスキリングに取り組むのは、だだっ広い場所にポツンと立って、手探りで道なき道を進んでいくような作業です。初めての分野では「知らない」ことが当たり前で、とにかく動いてみて、全体像がつかめたらしめたものです。細かいことは後回しでよいのです。何度も同じ道を通るうちに、細かいことはだんだんわかるようになってきます。例えば、デジタルの世界は、外部環境の変化が激しく、昨日の正解が今日の不正解になることもあります。6割の理解レベルでよいので、どんどん当たりをつけて動いていきましょう。

 

4. 何度でも同じプロセスを繰り返そう

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短期間の勉強で正解できる中間・期末テストとは異なり、リスキリングで成果が出るまでには時間がかかります。知らない分野の専門用語がたくさん出てくることもありますので、しっかり理解できるまでは、忘れてしまうことがあって当然です。また、大学受験のような、一時的な記憶力が勝負の世界ではありません。一定の期間内に特定の資格取得が必要な場合を除き、覚えたことを忘れてしまってもがっかりする必要はありません。業務で何度も繰り返していくことで、記憶が定着していくからです。例えば、ある専門用語を忘れてしまった際に、「『忘れたこと』を覚えている」というのは記憶レベルが上昇している証拠なので、「あー、この前出てきたけど忘れてしまった」という状態はよいことだと考えてください。

5. いつでも軌道修正しよう

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知らない分野にチャレンジしたとき、やってみたら面白くない、自分の想定と違った、自分に向いていないといったことが明らかになる場合も多いはずです。「一度決めたから最後までやり通す」ということにこだわらずに、いつでも柔軟に軌道修正をしましょう。自分の将来の方向性を決めるリスキリングを行うのですから、自分が楽しくなく、興味が湧かないことをやり続けると、結果的に成果に結びつかない確率も高くなります。何度でも方向転換OKを基本にしましょう。