『高杉さん家のおべんとう』(毎週水曜24:29〜)


あらすじ:独身・彼女なし、地理学研究で生計を立てるために奮闘中の主人公が、亡くなった叔母の娘の未成年後継人になることに。全力空回り男と、節約家でしっかり者の中学生の突如始まった凸凹共同生活。“家庭の味”が2人の距離を縮めていくのだが……。
 
 


学生時代は、毎日のように食べていたお弁当。大人になってからは、なかなか遠ざかってしまっていたけれど、『高杉さん家のおべんとう』を観ると、久しぶりにお弁当を作りたくなります。

きんぴらごぼうに、ハンバーグ。ハル(小山慶一郎)と久留里(平澤宏々路)が作るお弁当の具材はどれも一品のみで、ちょっぴり物足りない印象。でも、その奥にはたっぷりの愛情が詰め込まれていて。ハルと久留里にとって大切な存在・美哉(美村里江)が遺した“家庭の味”が、凸凹な2人の関係性をグッと縮めてくれるんです。

きんぴらごぼうを作るときは、最後にごま油をたらすとか、ハンバーグの隠し味に味噌を入れるとか。なかなか知ることができない他人の家の家庭の味を知ることができるのも、『高杉さん家のおべんとう』の楽しさ。ハルと久留里が、どのように家族になっていくのかも、物語の見どころになっています。