落ち込んだときのレスキューTIPSを3つ持つ

毎日2回、鏡で全裸を確認──50代を迎えた大草直子さんが実践している、おしゃれや人生を楽しむコツとは?_img0
 

落ち込む、イライラする、ざわざわする。

人間だもの、当たり前です。

PMSが辛い時期や、仕事がうまくいかないとき、人間関係に疲れたときだって。そんなふうに、安定しない気持ちや思考、体さえもまずは認める。これがとにかく大事。

「辛いよね、うまくいかないよね、疲れたよね」

実は、これがなかなかできないのです。私も含めて。ネガティブな状況に転んだとき、人はどうしても、それをポジティブに変換させなければ、と強迫観念が働き、しんどい状況を、よりしんどくしてしまう。頑張り屋でまじめ、そんな人ほどそうなる気がします。

まずは認めよう。

なんとかしなきゃ、ではなく、言葉で行動で、今の自分の状況を認めるのです。

実際私がやるのは、声に出して「お疲れ様。大丈夫だよ~」という声かけ。ちょうど両胸の間、心臓がある位置に、自分の手のひらを当てて、話しかけるのです。

ここ、調べてみたら、「第四チャクラ ハートチャクラ」といわれ、健康な心をキープするために重要だそう。自然に開き、整っていることが大切だとか。無意識にやっていたのですが、理にかなっていた!

すべての不安、不調にこのやり方は有効で、あとは、アロマオイルでセルフマッサージをする、友達とおいしいワインを飲む、本の世界に没入する、神社に行く……など、そのとき簡単にできるものを選ぶようにしています。

あ、あと、とても効果的だな、と思うのが運動。思考を止めて、ひたすら体を動かすと、次第に筋肉がほぐれてきます。ほぐれると、その分呼吸が深くなり、自然にリラックスしているのに気づくのです。私の場合はピラティスですが、ウォーキング、ジョギング、水泳など、何でも良いと思います。年齢を重ねて良かったな、と思うのは、自分の中のデータが重なって、TIPSを手にできたところです。
 

 


著者プロフィール
大草直子(おおくさ なおこ)さん

ファッションエディター・スタイリスト。1972年生まれ、東京都出身。大学卒業後、婦人画報社(現・ハースト婦人画報社)に入社。雑誌『ヴァンテーヌ』の編集に携わった後、独立。2019年にはメディア『AMARC(アマーク)』を立ち上げ、「私らしい」をもっと楽しく、もっと楽にするために、ファッション、ビューティ、生き方のレシピを毎日発信している。2021年には、「AMARC magazine」を発刊。ファッション誌、新聞、カタログを中心に活躍するかたわら、トークイベントの出演や執筆業にも精力的に取り組む。

 

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『見て触って向き合って 自分らしく着る 生きる』
著者:大草直子 マガジンハウス 1650円(税込)

ファッションエディターの大草直子さんが、50歳を過ぎた自分と真正面から向き合うことで見つけ出した、ファッションやメイク、日常生活をより楽しくするためのコツを語りつくします。体の変化、心の変化を柔軟に受け入れ、前向きに捉えようとするその姿勢に元気をもらえるでしょう。



写真:Shutterstock
構成/さくま健太
 
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