強くてブレない、自然体なイメージのあるMEGUMIさん。ですが、著書『心に効く美容』では、子供が自立した嬉しさ、そして切なさを、一人の「母親」として等身大の言葉で打ち明けています。MEGUMIさんが成長した息子さんに伝えたい言葉とは——? 今回は特別に、『心に効く美容』から2回にわたり、ロングインタビューを抜粋してお届けします!
MEGUMIさん
俳優・タレント。1981年生まれ。岡山県出身。雑誌やテレビ番組で活躍するほか、多くのドラマ・映画に出演し、2020年2月に映画『台風家族』『ひとよ』で第62回ブルーリボン賞助演女優賞を受賞。人生のテーマは「女性であることを最大限に経験し、それを伝え、世の中の女性を幸せにする」。23年刊の著書『キレイはこれでつくれます』(ダイヤモンド社)は発行部数48万部に達した。
私が最も苦手なものは「別れ」
私が最も苦手なものの中に「別れ」があります。たとえば、友達や彼氏との別れ、子離れや親しい人の死。こういうことが起きると、自分の感情が強烈に喰らってしまい、コントロールできないような恐怖心がどんどん襲ってきます。私は悲しみの感情を心の奥で深く受け止めすぎてしまい、なかなか表に出せないせいか、「MEGUMIちゃんはさっぱりしてて、強い人だよね」と言われがちですが、私も皆さんと同じように感情に飲み込まれて溺れてしまうことがあるんです。
「はっ? 私とじゃないの!?」と思わず失恋みたいな気持ちに
昨年の春、一人息子が留学に行くことになりました。日本から一歩踏み出すことを後押ししたのは私だったのに、自分でもびっくりするほど感情が乱れてしまいました。当たり前のことって、その中にいるときはどれだけ大切なことか、なかなか気づかないもの。子育ての渦中は仕事との両立でとにかく必死で、その瞬間瞬間は懸命にやってはいたけど、あの日々がどれだけ幸せだったか、息子が離れてから強く感じています。
子育ては子供が親から離れて自立していくことが成功! だと分かってはいる。でも離れていくのが分かった瞬間に、もっとご飯を作ってあげたかった、もっと一緒に出かけたらよかった、というような後悔がたくさん出てきて想像以上に辛かった。
よく先輩ママから「子供は15歳からは自分の社会を築いていくの。親のものではなくなるよ」と言われていたけど、正直、今でも受け入れられず(笑)。年末に息子が一時帰国したときも、「カウントダウンは地元のお友達と迎えるからね!」と言われて、「はっ? 私とじゃないの!?」と、元旦から失恋みたいな気持ちになりました(笑)。
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