AVはフィクションだと啓蒙するべき

部屋にあがる=性的行為同意か。男女の意識の違いにネットでも大激論。『上田と女がDEEPに吠える夜』から考える_img0
写真:shutterstock

また、SHELLYさんは番組内で、「嫌がっているけど最後は喜ぶAVが多い。最初から喜んでいないと最後は喜べないっていうことをもっと認識して」と発言していました。

嫌がっている人を無理矢理襲って、結果的に最後は相手が喜ぶというのは、ファンタジーでしかありません。現実との区別くらいつく、という意見もありそうですが、性犯罪の加害者の治療に関わる斉藤章佳氏は、次のように指摘しています。

 

「性依存症の臨床家として2000人を超える当事者から数多くの話を聞いている身としては、彼らはアダルトコンテンツの影響を多分に受けている、という点も指摘せざるをえません」
「1997~98年に実施された警察庁科学警察研究所の調査によると、強姦や強制わいせつの容疑で逮捕された553人のうち、33.5%が『AVを見て自分も同じことをしてみたかった』と回答しています。20歳未満の少年に限れば、その割合は5割近くにもなったそうです」
幻冬舎PLUS「痴漢はAVの影響?アダルトコンテンツと性依存症の関係」

実際の性犯罪でも、犯人がAVと同じことがしたかった、と供述するケースがあります。斉藤氏は、AVはフィクションだと啓蒙するべきだ、と述べています。