「服はあるのに今日着る服がない」悩みを解決!【3ヵ月ごとの衣替え】ルールでおしゃれがラクになった理由とは? という記事を書いてから約一年が経ちました。一年はあっという間のようで、振り返ると仕事もプライベートも結構変化していて、私のクローゼット事情もあれから随分と変わり、今のクローゼットが人生で一番整った状態です。人生で一番整った状態と思えるまで、実はこの一年のあいだ、いろんな試行錯誤を重ねていました。今回はオールシーズン50着に到った過程と、手放した服についてご紹介したいと思います。
服を増やしたくない、でも常に新鮮な自分でいたい…
ジレンマの結果、服がクローゼットに根付かない!
「3ヵ月ごとの衣替えルール」の記事を書いたときから仕事面で変わったことが大きく二つありました。一つはファッション関連の仕事が増えたこと。一年前にクローゼットについての記事を書いたとき、私の仕事は体感でファッション6割、それ以外が4割くらいの配分だったのですが、徐々にファッションの仕事が増え、2024年を振り返ると、仕事の9割はファッションに関するものでした(現在進行形です)。
仕事の9割がファッション関連なので、四六時中ファッションの企画を考えたり原稿を書いたり、新作のお洋服に触れたりしているわけです。当然あれもこれも欲しくなるし、トレンドも無視できなくなってきます。新しい情報に触れれば触れるほど、自分の手持ちの服がなんだかどれもイケてない気分になり、今年の冬〜春くらいは新しい服を買っては手放しを密かに繰り返していました。
クローゼットの服はもう増やしたくない、でもいつも新鮮なコーディネートの自分でいたいし、私は制服のように毎日パターン化された服では満足できないタイプ。そのジレンマの結果、新しい服を買っても数回着たらすぐ手放したくなるという、魔の「服がクローゼットに根付かない期」に突入することに……(確かファッションエディターの昼田祥子さんも著書のトークイベントの際に、服捨てが進むにつれて、服がクローゼットに根付かない時期が来るとおっしゃっていた気がします)。
モデルでもスタイリストでもない自分がコーデを記事にするなら、面白い切り口を考えなきゃというプレッシャーを自分自身にかけていた
二つめは、mi-molletの「スタッフの今日のコーデ」という企画に参加させてもらうようになったことです。それまで自分のコーディネート写真を撮ってそれに文章を付けるという作業をしたことがなかったので、とても楽しく、おしゃれのモチベーションも以前より上がるようになりました。
ただ、モデルでもスタイリストでもない素人の私が自分の着こなしを記事にするなら、日々のコーデを撮って出すだけでは不十分で、「読者の方に少しでも楽しんでもらえるような切り口を考えなくては!」と、回を重ねるごとに自分で自分に謎のプレッシャーをかけていました。「おしゃれな人って見られたい」という見栄も少なからずあったと思います。
さすがに記事のために服を買うことはなかったけれど、毎週更新のため、常に「今日のコーデ」の切り口のことが頭の中にあり、無意識のうちに新しいアイテムを投入しなくてはと囚われていました(今は頻度を隔週に減らしてもらい、始めた頃のようにワクワクしながら書いています)。
他人目線に振り回されて、本来楽しいはずのおしゃれが苦しくなってしまった
「3ヵ月ごとの衣替えルール」の記事を書いた一年前は、「私のクローゼット、かなりいい感じ!」と思っていたのですが、このような仕事内容の変化により、「私のワードローブにはあれも足りないしこれも足りない、読者の方に少しでも面白いと思われたい、おしゃれな人って思われたい」という欠乏感や虚栄心でいっぱいに。今どきの言葉でいうと、私のおしゃれはすっかり他人軸に振り回されまくっていたんだと思います。
本来楽しいはずのおしゃれがなんだか苦しい……。これではダメだと思ったのが5月の終わり。新しい服を買うことを再びストップして、お金がなくてもおしゃれをすることにワクワクしていた学生時代のように、手持ちの服で楽しむ工夫をあれこれ考え始めました。
今年の夏はとにかく暑かったので正直おしゃれどころではなかったこともあり、新しい服を買わないことに特にストレスを感じず過ごすことができました。このまま服を買わずに過ごせるかも?と思っていたのですが、8月の終わりになると夏服に飽きてきて、手持ちの服での工夫も限界に達し、本当は「半年間買い物をストップする」と密かに掲げていた目標を破り、買い物熱が再燃。そしてまた買っては後悔……。
まるで極端なダイエットをしてはリバウンドを繰り返す人のようです(笑)。
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