ワードローブをオールシーズン50着に減らし、今が人生で一番整っていると感じる40代エディターのクローゼット。今回は限られたアイテムで着こなしのバリエーションを増やすために残した服と買い物ルールをご紹介したいと思います。
前回記事
「新しく買ってもクローゼットに服が根付かない」悩みの40代エディター。“3つのルール”で手放したら、残ったのは「全部で50着」でした!>>
メイクと同じように洋服も、「ベースアイテム」と「ポイントアイテム」があるとコーデが組みやすい
オールシーズン50着というのは、大人になってからおそらく一番少ない数だと思うのですが、数百枚の服を持っていたときより、格段にコーディネートのバリエーションが作りやすくなりました。
あるとき、もしかしたらメイクアップと同じように、洋服もファンデーションのような「ベースアイテム」とアイシャドウやリップのような「ポイントアイテム」に分けて考えるとコーデが組みやすいのでは?ということに気がつきました。実際、今回残した46着の服を「ベースアイテム」と「ポイントアイテム」に分類してみたのですが、それぞれ23着ずつ、見事に半分に分かれました。
かつての私はポイントメイク的な、一枚で着映える系の服が圧倒的に多かったので、服の量はあるのに組み合わせがワンパターンになりがちでした(ポイント×ポイントで組み合わせると、赤リップに濃いチークにブルーのアイシャドウのような人になってしまうという……笑)。
そこから、一枚で見るとなんてことない地味な服が実は重要なんだなと気がつき、例えばスウェットの下に着たときに首元からのぞく白の分量がちょうどいいTシャツや、どんなトップスも受け止めてくれるシルエットがきれいな黒パンツなど、ベースメイク的な動きをしてくれる服をこの1〜2年でコツコツと増やしていきました。
簡単にコーディネートが決まるので、プレーンなカーディガン(ベース)に大胆なチェックのスカート(ポイント)のような「ベース×ポイント」の組み合わせが私は圧倒的に多いのですが、質感で奥行きを出すベージュメイクのような「ベース×ベース」や、柄同士、派手色同士を合わせる「ポイント×ポイント」の着こなしも素敵ですよね。
何はともあれ、新しい服を買い足すときは「これは自分にとってベースなのかポイントなのか」を考えて買うと、着回しやすくなるんじゃないかと思います。
大胆な断捨離の結果、残った服は全部一軍。高価な服もとことん着倒します
残した服の共通点を考えてみたところ、以下3つのどれかに当てはまりました。
1.体が実際よりもきれいに見える服
なぜか実際よりも太っていると感じる服があるのと同じように、なぜか着ると実際よりもスタイルがよく見えると感じる服もあります。そういう体がきれいに見える服は貴重だし、自然と着る機会も増えるので迷わず残しました。
2.着るとなぜか気分の上がる服
きれいな色やちょっとデザインの効いた服は元々大好物で、やっぱり気分が上がるので、クローゼットを整理するときに必ず一着ずつ袖を通して、「この服やっぱりいいよね!」と迷わず感じる服は残しました。
3.地味だけど縁の下の力持ち的な服
単体で見ると地味なベースメイク的アイテムは、重ね着のしやすさや合わせやすさから「この服、気づいたらめちゃめちゃよく着てるな」というものを残しました。
1年とか2年とか、一定期間着なかった服は手放すというのが服の断捨離のセオリーだと思うのですが、3年くらいほぼ着てなかったけれど残した服が一着だけあります。厳密には外に着ていく服ではありませんが、こちらのバスローブです。
虎ノ門にあるエディションホテルに宿泊したとき、ふわふわとした肌触りのよさに感動して勢い余って購入した、ホテルオリジナルのバスローブ。買ってはみたものの結局使う機会がなく、永遠にお風呂のドアに掛かった状態でした。「さすがに使ってなさすぎだから手放そう」と思ったのですが、ふと、「未来の自分は、このバスローブを着てゆったりとスキンケアをしたり爪のお手入れをする女性になれたらいいな」と思い、残すことに。
これは今までの自分になかった視点ですが、これからは「未来の自分が着ていたいかどうか」も、服を手放すor残すの基準にしていきたいと思っています。
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