かねてよりビヨンセが登場するのではないかと言われていた、民主党候補のカマラ・ハリス副大統領の選挙集会。現地時間10月25日金曜日に、ついにその噂が現実に。ビヨンセのホームタウンであるテキサス州ヒューストンでの集会には、ビヨンセの登場を期待する聴衆が3万人近く集まり、ビヨンセがカマラに選挙戦での使用を許した楽曲のタイトル『フリーダム』と書かれたプラカードを掲げました。
この集会の様子は序盤からインスタグラムでもライブ配信され、はじめはDJがアメリカのヒットナンバーをかけて聴衆を沸かせました。そして会場も温まり切ったところで、世界中のビヨンセファンが見守る中、元デスティニーズ・チャイルドのメンバー、ケリー・ローランドと手を繋いでビヨンセが登場。
「私は今日、セレブリティとしてではなく、政治家としてでもなく、ひとりの母親としてここに立っています」とビヨンセ。ブラックのパワージャケットにミニのスカートを合わせた装いも、群衆にパワフルなイメージを与えるのにぴったりなチョイス。
そしてカマラのライバルである共和党候補、ドナルド・トランプ氏の「黒人の仕事」という人種差別的な発言に対する皮肉をこめて語りました。
「私は人生で多くのキャリア、多くの黒人の仕事を持っていることに恵まれています。しかし、私は以前から発言しているように、私のキャリアの中で最高の仕事は、母親であることです」
子どもを育てる母親であり、また黒人で女性と、同じ属性を多く持つビヨンセの応援演説は、カマラ候補にとって大きなサポートになったに違いありません。またビヨンセの登壇が後押しになったのか、その後レオナルド・ディカプリオやジェニファー・ロペスなどの大物セレブたちが続々とカマラ支持を表明。
しかしこの集会でビヨンセはスピーチのみで退場し、ライブパフォーマンスを期待していた聴衆たちは失望。代わりにパフォーマンスを披露したのは91歳のカントリー歌手、ウィリー・ネルソンでした。これに対してXでは「カマラ・ハリスは無料のビヨンセ・コンサートを餌にして、ウィリー・ネルソンに演奏させた」「ビヨンセが歌わなかったのは信じられない」「ビヨンセは内心カマラを軽蔑している」などの批判が。あるXユーザーは、「カマラは権力を握るためならば、今回と同じように嘘をつく」とポストし、炎上状態となっています。
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