また、timeleszが所属しているSTARTO ENTERTAINMENTって、独特な雰囲気がある気がしませんか? ファミリー感というか。先輩たちからイズムを受け継ぎ、羽ばたいていく……。そういうところに尊さを感じて、事務所自体を“箱推し”している人も多いと思うんです。『ハリー・ポッター』シリーズでたとえるならば、純血主義のスリザリン(=ホグワーツ魔法魔術学校の寮『スリザリン』の創設者。純血の魔法使いのみを入学させるべきだという考えを持っている)のような。マグル生まれ(=純血の魔法使いではない)は受け入れんぞ! という感じの考えを、多くの人が持っている。
だからこそ、『timelesz project』の開催が発表されたときは、戸惑った人も多かったのではないでしょうか。とくに、最近の同事務所は、Snow ManやSixTONES、Aぇ! Groupのように、何年も下積みを経験してからのデビューが多くなっています。そのため、「オーディションに合格したら、そのままデビューできちゃうの?」「というか、デビューに向けて頑張っているジュニアはどうなるの?」と思ってしまうのも無理はありません。わたしも、最初は「追加メンバーは、せめて全員ジュニアにしてくれ……」と思っていました。
しかし、実際に『タイプロ』を観ていくうちに、だんだんと考えが変わってきました。それはきっと、timeleszの3人がそれだけ真摯にこのオーディションと、そしてファンと向き合っているのが伝わってきたからだと思います。よくよく考えたら、若くしてデビューした3人は、すでに13年間もアイドル生活を送ってきたわけで。社会人にたとえたら、「ここらでちょっと、方向転換しようかな」と考えてもいい時期かもしれません。しかも、全員がアラサーになっているのにも関わらず、アイドルとして活動を続けるだけでなく、さらにグループを大きくしようとしてくれている。この覚悟って、すごいなと思うんです。
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