2024年、果たして幸せに恋愛は必要か――?
ルイザ・メイ・オルコットの名作『若草物語』を原案としたドラマ『若草物語―恋する姉妹と恋せぬ私―』(日本テレビ系)が、現在放送中です。モラハラ彼氏との結婚を望む長女、脚本家志望の恋せぬ次女、姉妹に言えない秘密を抱えた三女、ワケあり沼オトコにハマる四女、そして離婚歴4回の恋愛体質すぎる母……。町田家の女性陣は、人生観も恋愛観も多種多様。社会派シスターフッドコメディというだけあって、考えさせられる台詞も多いです。みなさんは、共感できるキャラクターはいましたか?
ちなみにわたしは、「この人に100%共感できる!」というキャラクターはいないです。ただ、みんなそれぞれの感情に共感できる部分があるんですよね。
たとえば、明らかにモラハラ気質の彼氏・大河(渡辺大知)と付き合っている恵(仁村紗和)は、おそらく「この人とは別れた方がいいんだろうな」と気づいているんだろうけど、世間でいうところの結婚適齢期を迎えているため、なかなか離れることができない。これからまた新しい人と出会って、恋に落ちて、付き合って、そこから結婚……という長すぎる道のりを考えると、今の彼氏と落ち着いた方がいいのかな? と思ってしまう気持ちも分かります。ただ、結婚はゴールではない(よく言われている台詞)って考えると、大河はやめておいた方がいい気が……。
また、21歳の末っ子・芽(畑芽育)を見ていると、かつての自分を思い出す瞬間があります。恋愛においてシビアで、「恋人にするなら、金持ち限定」と割り切り、高学歴で家柄のいい大学生と交際を続けてきた芽。本気で誰かを好きになったことがなかった時代って、芽のように条件で恋人を選んだりすること、なかったですか? だから、「どこが好きなの?」と聞かれると、パッと答えられるんですよね。でも、条件で選んでいない相手だと、「どこだろう……」ってなったりする。芽にとって、灯司(深田竜生)はそんな相手なのではないでしょうか。好きになろうとしてなったんじゃなくて、気づいたら好きになっちゃってた! みたいな。
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