早朝から100人以上の大行列が……
そんな衝撃の出会いにより、数年ぶりにやってきた香川でも楽しみにしていたのが「うどんバカ一代」の再訪。ところが、前回のように「朝イチに訪れれば大丈夫」などと呑気なことを言っていられない状況になっていたのです。冗談ではなく、100人以上が並ぶ大行列を目にしてもはや慄いてしまい、再訪・再食は叶いませんでした。前からもそうでしたが、もはやうどんは香川県においては最大のキラーコンテンツ。うどんバカ一代だけでなく、有名店はどこも行列が途絶えず、それらの店で味わうには覚悟して行かないとありつけません。
そして、今やおすすめのうどん店を案内する〈うどんタクシー〉なるものまで存在しています。屋根の上に可愛いうどんの丼型の提灯を冠したタクシーを見かけると、思わず後を付いていきたくなります(笑)。このうどんタクシーの資格を得るためには、知識を問われる筆記試験だけでなく、お客さん役の上司を乗せて案内する実地試験、さらには手打ちうどんの実技までをクリアしないとならないそう。1時間5000円ほどらしいので、友人たちと頼めば安いものですよね。おいしいうどん店情報が脳内にインプットされた運転手さんが効率的に回ってくれるプライベートツアー、次はぜひ乗ってみたいと新たな旅の目的ができました。
観光客が押しかける行列必至のお店も数々ありますが、地元民が気負わず通う名もなきお店もたくさんあり、驚くほどにおいしいうどんが食べられるのが、さすが〈うどん県〉。今回の新刊では、久しぶりに訪ねた香川のおすすめの(そこまで混まない)うどん店もたっぷりご紹介しておりますので、ぜひご覧いただけたら嬉しいです。
【蔦屋書店にて〈まだまだおいしい日本の旅〉ポップアップイベント開催!】
『添乗員ariko まだまだおいしい日本の旅』刊行を記念して、全国6ヵ所の蔦屋書店で、本の中でご紹介した品々を販売するPOP UPを開催します!
11月20日からは【福岡・六本松 蔦屋書店】、11月25日からは【愛知・名古屋みなと 蔦屋書店】でスタートします。
POP UPでは、arikoさんいちおしのトマトジュースや前回ご紹介した地獄蒸しプリンなどが並びます。香川からは、100年続くお茶屋問屋〈西森園のさぬきマルベリーティー〉をご紹介! *書店によって製品は変わります。
【 2024年11月29日発売 】
ただいま予約受付中!
ariko著 『添乗員ariko まだまだおいしい日本の旅』
128ページ/1400円 講談社刊
「私、食で失敗しないので」というarikoさんによる〈おとなのおいしい旅〉エッセイ
「おいしい情報はこの人に聞いたら間違いない」と信頼度大の人気料理家arikoさんに、大人が行きたい“まだまだ日本のおいしい旅話”を教えてもらいました。一読すれば旅に出たくなること間違いなし。おいしいお店の探し方、喜ばれるおみやげの選び方から、足の疲れの取り方、熟睡のためにしていること、旅先でのミニマム美容など「大人旅のコツ」もご紹介。
ariko/ありこ
人気ファッション誌を担当するエディター、ライター。インスタグラム(@ariko418/フォロワー数22万人超)でのセンスあふれる料理の写真と食いしん坊の記録が話題を呼び、「おいしい情報なら間違いない」と信頼される存在に。レシピ本を多数刊行している料理家でもある。著書に『arikoの食卓』シリーズ(ワニブックス)、『arikoのごはん』『arikoのおいしいルーティン』(講談社)、『ありこんだて』(光文社)ほか。
文/ariko
前回記事「旅の目的はおいしいもの。大分・別府の「地獄蒸しプリン」を知っていますか?【人気料理家arikoさんのおいしい大人旅②】」>>
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