続いては、世界一有名な義理の母娘、英国です!

英国:ダイアナ妃(享年36歳)とキャサリン妃(42歳)

王妃&皇太子妃「義理の母娘ファッション」を分析【英国・ヨルダン・スペイン王室】_img0
1993年6月14日。 写真:Richard Gillard/Camera Press/アフロ
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1989年4月1日。 写真:Mirrorpix/アフロ

ご存知、ダイアナ妃とキャサリン妃。ご存命であったなら、最も注目を集める義理の母娘となっていたことは間違いないでしょう。残念なことに、キャサリン妃が生前ダイアナ妃とお会いになったことはないそうですが、代わりに妃の愛用リング、サファイア&ダイヤモンドの婚約指輪が、公務時キャサリン妃をそばで見守っています。

ではファッションは? というと、ダイアナ妃はまさに時代のアイコンと称されたほど、人々に大きな影響を与えました。公の場でのロイヤルスタイルはデザイナーによるビスポークが基本で、全身完璧に計算されたファッションショーさながらの着こなしでした。

一方プライベートでは、米国スタイルなどカジュアルスタイルも取り入れつつ、トレンドを先取りした、高身長ならではの上級コーデで話題となりました。

ダイアナ妃の美しさに加え、英国王室が民間とはまだ一線を画していた時代であったことから、プリンセスは憧れの存在。よってファッションも、上質&豪華で真似のできないものであったことがわかります。

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2022年1月20日。コート/マッシモ・ドゥッティ ニット、スカート/アイリス&インク ブーツ/サンローラン 写真:PA Images/アフロ

かたやキャサリン妃といえば、既製服が主流で、コスパブランドやプチプラアイテムも大好き。ロイヤルメンバー入り後、1年も経たないうちに“着まわしクイーン”と称されるほどに、節約家でもあります。

そんな皇太子妃が好まれるのは、公務のTPOを考え、長く使えて着回しが効くもの。さらには、安ければ尚更良しといった、まさに民間出身の感覚をご結婚後も持たれていることが現在までの人気の理由でもありますね。

時代の変化や、また生前“人々のプリンセス”と愛されたダイアナ妃の功績もあり、王室と一般との距離が近くなったことで、キャサリン妃の庶民感覚がぴったりマッチしました。

 

時代や個性の違いにより、一見ダイアナ妃とキャサリン妃はファッションにおいて、真逆のようにも思いますが、しかし生前のダイアナ妃スタイルが内面の変化とともに進化していったように、キャサリン妃も母として皇太子妃としての自信の表れとともに、ファッションがスタイリッシュに進化しています。
そして興味深いことに、どんどんダイアナ妃に似ていくのです。

こちらが、そのわかりやすい一例です。

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ダイアナ妃。1988年6月、ロイヤルアスコットにて。ドレス/ヴィクター・エデルスタイン 帽子/フィリップ・サマーヴィル 写真/Camera Press/アフロ
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2023年6月19日、ウィンザー城にてガーター・セレモニーに出席。 ワンピース/アレッサンドラ・リッチ 帽子/フィリップ・トレーシー クラッチ/ストラスベリー 靴/ジェニファー・チャマンディ 写真:Backgrid UK/アフロ

結婚から4年後、まだ自立前のコンサバな王道ロイヤルスタイル全盛期のダイアナ妃と、結婚後11年後のキャサリン妃のファッションがとても似ています。

貴族出身のダイアナ妃は、国民に近いシンプルなファッションへと変わっていき、民間出身のキャサリン妃は、ロイヤルスタイルへと格を上げ羽ばたいていかれるように見えますね。そして、その際のモデルとなるのが尊敬すべき義理の母、ダイアナ妃のようです。