クール3さんからの質問
Q.
結婚せず楽しく付き合っていきたい……、これっておかしなこと??

結婚生活を10年送ってきましたが、最近離婚しました。これまで本気で人を好きになることがなく、元夫とも何となく結婚してしまったのですが、離婚後、37歳にして初めて好きな人ができました。子供もいませんし、籍を入れてしまうと何かと大変になることを身をもって体験したこともあって、このまま結婚せず楽しく付き合っていきたいと思うのだけど、これっておかしなことなのでしょうか?

特別ゲスト 金子稚子さんの回答
A.
大切な人を強い立場で守ることができる、
それが配偶者というものです。

籍を入れずにやっていきたい……、決しておかしなことではないと思いますよ。よく考えたうえでそう選択されたのなら、それもあり、だと私は思います。

でも、その選択理由が「ただ楽しく付き合いたいから」というだけなら、知っておいてもらいたいことがあります。

それは、妻という立場は法的にものすごく強い、ということ。

妻は、夫の手術同意書にサインをすることができます。また夫に介護が必要になったときも、様々な手続きが取れるだけでなく、「こういう治療を受けさせたい」と主張すれば、周囲の人間もその意見を簡単には無視できない。そういう大きな存在です。

これは逆を言いますと、妻という立場でないと、してあげられることがかなり少なくなる、ということでもあるのです。たとえば彼が命の危険にさらされたとき、「残念だけど私には何もできないわ」とアッサリ諦められる覚悟があるのなら、結婚しないままでも良いと思います。でもこの先できるだけ長く付き合っていきたいと思っているのなら、籍を入れられたほうが私は良いのではないかと思います。好きな人が苦しいときに、立場が理由で何もしない・できないのは、思っているよりずっと辛いことですよ。

どうしても若いうちは、この先もずっと健康だと思ってしまいがち。でも人には必ず、病気や老化など、自分たちの力ではどうにもできない苦しい時が訪れます。そうした苦いものも飲み込まなければならないときが必ず来るのです。たしかに結婚は面倒なことも多い。でも、苦しいときに共に過ごせる相手がいるというのは、嬉しいときに共に過ごす喜び以上に、実はとても幸せなことなんですね。夫と死別したからこそ、これは断言できます! クールさんにとって「初めて好きになった」というほどの大切な人は、苦しいときも一緒に過ごしたい人ですか? 相手との関係というのは、それが好きな人であればあるほど、楽しい時ではなく苦しい時のことを考えた方がいいと思いますよ。

いかがですか?
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PROFILE
  • 金子稚子(かねこわかこ)1967年生まれ。終活ジャーナリスト。終活ナビゲーター。一般社団法人日本医療コーディネーター協会顧問。雑誌、書籍の編集者、広告制作ディレクターの経験を生かし、死の前後に関わるあらゆる情報提供やサポートをおこなう「ライフ・ターミナル・ネットワーク」という活動を創設、代表を務めている。また、医療関係や宗教関係、葬儀関係、生命保険などの各種団体・企業や一般向けにも研修や講演活動もおこなっている。2012年に他界した流通ジャーナリストの金子哲雄氏の妻であり、著書に『金子哲雄の妻の生き方~夫を看取った500日』(小学館文庫)『死後のプロデュース』(PHP新書)『アクティブ・エンディング 大人の「終活」新作法』などがある。 この人の回答一覧を見る
  • 山本 奈緒子1972年生まれ。6年間の会社員生活を経て、フリーライターに。『with』や『VOCE』といった女性誌の他、週刊誌や新聞、WEBマガジンで、インタビュー、女性の生き方、また様々な流行事象分析など、主に“読み物”と言われる分野の記事を手掛ける。 この人の回答一覧を見る