やりたくないことをやって、やっと自由が手に入る
ちゃんみなは、かなり言葉を選んで伝えていたけれど、決してASHAのスタイルを変えたいわけでも、個性を薄めたいわけではなく、声帯への負担のない持続的な歌い方や、活舌、発音などの基礎をかため、素の声を活かす歌い方も習得することで、よりASHAがやりたい表現をさらに高いレベルでできるように、表現や技術の幅が広がるようしたかったんだと思います。
しかし、ASHAは以前事務所から自分の得意な低音ラップを否定された経験から、自分のアイデンティを否定されたと感じ、自分のスタイルを固持することに頑なになっているように見え、ちゃんみなのメッセージが伝わり切っていないように見えました。
それに対してちゃんみなはこう伝えました。
「やりたくないこともやんなきゃいけない」。この言葉がちゃんみなの口から出た時、まっとうな大人過ぎる!! と思いました。放送開始から26歳とは思えない成熟し過ぎた発言で世間をざわつかせるちゃんみなですが、ひとりの人間として、大人として、これからアーティストになる子達には絶対に妥協しないし人として教えるべきことは教えるという姿勢を感じて、痺れました。
やりたくないこともやって、初めて自由が手に入る。これ、アーティストとか表現者に限らず、社会で揉まれた人ならきっと共感する部分ではないかと思います。
好きを仕事にしても、やりたくないことだってやらなきゃいけない場面って絶対にあります。遠回りに見えることでも、結果的に自分のやりたいことに活きてくるんですよね。そう気づくのって、時間がかかるし、若い頃って、どうしても自分のやりたいことをやるのが「自由」だと思ってしまうものですよね。
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