ecoさんからの質問
Q.
私が本当に必要としているときに支えてくれない夫。 離婚を考えています。 

現在、結婚2年目です。夫は普段は優しいのですが、いざというときに助けてくれません。私が、仕事を変えざるを得ないような大病にかかった際に経済的に支えてくれなかったり、私が本当に悩んでいる際に適当にあしらったり……。自分が甘えたいなど、都合のいいときだけ夫婦づらで、肝心なときに力になってくれないので、離婚を考えています。先生にアドバイスをいただければとても嬉しいです。どうぞよろしくお願いします。(27歳)

特別ゲスト 原口未緒先生の回答
A.
大事なのは、“夫が○○してくれない”ではなく “自分がどうしたいか”です!

本当に夫のことが嫌なら、離婚されるのがいいと思います。ecoさんはまだ若いですし、いくらでも人生をやり直せるんですから!

ただ気になるのは、ecoさんの不満が「夫が○○してくれない」「夫に○○された」と“夫目線”になっていること。実はこういう不満の抱え方をされている方、大変多いんです。「夫が家事を手伝ってくれない」、「早く帰ってきてくれない」などなど……。これは裏を返せば、夫にすごく執着している証拠。この執着心が強いうちは、「離婚したい、したい」と言いながらも、いざ離婚の手続きに入ると決断ができず時間がかかったり、離婚できたとしても夫への思いや、結婚そのものを引きずってしまって、スッキリと再スタートが切れなかったりしがちなのです。

そこで私はこのような相談者の方には、まず「不満ぶちまけリスト」を作ってくださいと提案しています。「夫が靴下を裏返しに脱ぐ」、「夫がケチでスーパーの買い物にもいちいち口を挟む」など、何でもいいのです。意外とスッキリしますから。

そして、そうして書き出したものを見てみると、「夫が」「子供が」というYOUメッセージが多く、「私はこう不満に思っている」「自分はこうしたいのにできない」という自分目線のIメッセ―ジがほとんどないことが多いのです。つまり多くの妻は、夫に合わせすぎているのですよね。それで、振り回されてしまう……。

そこで私は、続いて次の7つの質問をするようにしています。

・離婚したらor離婚しなかったら、何をしたいですか?

・これから住みたい場所、理想的な生活、仕事、人間関係は?

・1年後、3年後、10年後、死ぬ時、どうなっていたいですか?

・それらは今、できないことですか?

・今でもできることだとしたら、離婚したほうがよいと思いますか?

・将来実現したいことのために、何が必要ですか?

・そのために「今」、しなければならないことは何ですか?


この質問の答えを考えることで、夫に関係なく自分自身はどうしたいのか、ということが見えてきますから。

不満リストを作ってみて「夫が○○してくれない」というセリフが出てきた人は、ぜひこの7つの質問をベースに、自分が本当に望んでいることは何かを今一度しっかり考えてみてください。夫が態度を改めてくれたら結婚生活を続けていきたいと思っているのか、あるいはもう一人でやっていきたいと思っているのか……。前者なら、いきなり「離婚!」と考える前に夫に気持ちを伝えることが必要ですし、後者なら腹をくくって、離婚の際に何を優先して交渉していくかなど具体的に考えましょう。

もちろん、本当は離婚する気はないけど「離婚したい」と言うことでストレスを発散しているタイプなら、それはそれで良いと思います。

いずれにせよ“自分がどうしたいのか”。この一点を自分の中でクリアにすることが、円満な離婚には一番大切なことなのです!

いかがですか?
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PROFILE
  • 原口未緒(はらぐちみお)1975年生まれ。弁護士。学習院大学法学部卒業。2004年に弁護士登録。民事、商事、家事、刑事、倒産処理、債務整理など様々な案件を担当した後、2010年に「未緒法律事務所」を開所。夫婦、離婚案件を主に扱っている。法的な解決策を提案するだけでなく、コーチング、カウンセリング、セラピー手法を取り入れ、「心のケアもする弁護士」として人気がある。著書に『こじらせない離婚 「この結婚もうムリ」と思ったら読む本』(ダイヤモンド社)がある。自身は3度の離婚を経て、現在4度目の結婚をし第一子を妊娠中。 この人の回答一覧を見る
  • 山本 奈緒子1972年生まれ。6年間の会社員生活を経て、フリーライターに。『with』や『VOCE』といった女性誌の他、週刊誌や新聞、WEBマガジンで、インタビュー、女性の生き方、また様々な流行事象分析など、主に“読み物”と言われる分野の記事を手掛ける。 この人の回答一覧を見る