まるまるまるるさんからの質問
Q.
一番子育てが辛かった時期に手助けしてくれなかった夫。 許す方法を知りたい……。

現在、5歳になる子供がおります。子供を妊娠してから仕事が忙しい夫とすれ違うようになり、産まれてからもほぼ1人で子育てをしてきました。私も働いているので、仕事と子育てで毎日クタクタ。でも夫は、土日も寝てばかりで育児に加わる気はなし。夫の両親は比較的近くにいましたが、私が働くことに理解を示してもらえず、助けはありません。もちろん、夫も間を取り持ってくれることはなし。正直、何度離婚しようと思ったことか……。ですが最近、夫が子供の習い事に付き添ってくれるようになったり、私の仕事の飲み会に快く送り出してくれるようになったり。えっ、あなた誰!? という変わりぶり。とても嬉しい変化なのですが、私が相当ひねくれてしまったのか、あんなに肉体的にも精神的にもフラフラだった時期に手を差し伸べてくれなかった人だけに、また何かあった時も同じようになるのでは? と疑ってしまいます。好きで結婚した人ですし、信じたいのですが、どうにも心の位置が定まりません。(32歳)

特別ゲスト 原口未緒先生の回答
A.
「分かってほしい」は絶対ムリ。 面倒ですが、自分の気持ちを逐一説明しましょう。

これは、夫に気持ちを正直に話されるのがいいと思いますね。

女性は一つの物事に対し、深い意味をつけて考え込む傾向があります。でも夫は単に、まるまるまるるさんの大変さが分かっていなかっただけ、という可能性が高いと思います。それどころか、まるまるまるるさんがフラフラだったにせよ仕事も育児もこなしていたことで、「俺はやらなくてもいいんだ」と勘違いしてしまった可能性もあります。最近になって育児をやり始めたということは、ようやく妻の大変さに気づいたのか、もしくは本来育児が好きな人で、いざ携わってみたら楽しくて積極的にやるようになったのか、どちらかではないでしょうか。だからこれからは、夫にどんどん甘えるのがいいと思いますよ。

だけど、過去のモヤモヤをどうするか……。そこで、気持ちの説明です。

さて、その説明ですが、私がいつも相談者にアドバイスしていることがあります。それは、YOUメッセージではなくてIメッセージで伝えること、です。さらに言うと、“今の感情”ではなく“過去の感情”として伝えたほうがいい。「アナタがこうしてくれなかった」とYOUメッセージで伝えると、相手は批判と感じ反発してきます。でも「子供が小さいとき育児を全部一人で背負って、私は孤独だった」と過去形のIメッセージで伝えられると、人は「気づかなかった、ごめんね」と素直に反省しやすいものなのです。

また、下記の点にも注意して話をしてください。

・ 面倒くさくても説明する(男の人は話してくれないと分からないから)
・ 結論を先に言う(男の人は長く会話をするのが得意じゃないから)
・ 「1時間だけいい?」など、説明にかかる時間の目安を言う(男の人はお尻が見えないとイラつきやすいから)

私が受けた相談には、こんなものがありました。

その相談者は夫とケンカをして家を飛び出してきたのですが、今後どうしたいのかを伺うと、「離婚はしたくない。家族で一緒に暮らしたい」とのこと。そこでなぜケンカをしたのか詳しく聞いてみると、どうやら夫はきれい好きで、ついチラかしてしまう妻にいつも小言を言っていたそう。それが嫌だったらしいのですが、その気持ちを夫に伝えたことは一度もないと言うのです。「私も努力していることは、分かってくれていると思っていた」と……。でも「分かってくれている」は、絶対ありません! 最終的にこの相談者の方は、「小言を言われるたびにこういう気持ちになっていた。チラかしてしまうのは悪かったけど、私も努力している」と、謝るところは謝り逐一説明したら、あっさり解決したのです。

男の人は、とにかく言わなければ分からない生き物。5歳児だと思って、丁寧に分かりやすく説明しましょう。男性の考え方を知るため男女の脳の違いの仕組みや、男女の性質の違いについて書かれた本を読んでみるのも、オススメですよ。「男の人ってこうなんだ!」とその本質を知るだけでも、モヤモヤが解決することもありますから!

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PROFILE
  • 原口未緒(はらぐちみお)1975年生まれ。弁護士。学習院大学法学部卒業。2004年に弁護士登録。民事、商事、家事、刑事、倒産処理、債務整理など様々な案件を担当した後、2010年に「未緒法律事務所」を開所。夫婦、離婚案件を主に扱っている。法的な解決策を提案するだけでなく、コーチング、カウンセリング、セラピー手法を取り入れ、「心のケアもする弁護士」として人気がある。著書に『こじらせない離婚 「この結婚もうムリ」と思ったら読む本』(ダイヤモンド社)がある。自身は3度の離婚を経て、現在4度目の結婚をし第一子を妊娠中。 この人の回答一覧を見る
  • 山本 奈緒子1972年生まれ。6年間の会社員生活を経て、フリーライターに。『with』や『VOCE』といった女性誌の他、週刊誌や新聞、WEBマガジンで、インタビュー、女性の生き方、また様々な流行事象分析など、主に“読み物”と言われる分野の記事を手掛ける。 この人の回答一覧を見る