Skipさんからの質問
Q.
婚姻費をもらうためにダラダラ別居婚を続けるべきか……。 夫の浮気相手から慰謝料をもらいたい気も……。  

10歳上の夫と離婚を考えています。子供はいません。1年前、結婚10年目で夫が不倫をし、離婚したいと言われました。ちょうどその頃、私はアルバイト先から正社員にしてもらえる話しがあったので、「自立できるようになったら離婚する」と約束をして、離婚協議書も作成し、婚姻費をもらいながら別居を始めました。夫は不倫相手と同棲を開始。……ところが、別居から3カ月程たち生活基盤が整いつつあった頃に、夫が不倫相手と破局。「やり直したい」と言ってきました。そのときはまだ夫のことが好きだったので一緒に暮らし始めましたが、別れを切り出されて悲しかった場面が忘れられず、一緒に居るのが辛くなって再び別居をしました。それからは月に2、3回会って食事をしています。もはや好きという感情はあまりなく、話しの合う兄妹や親友のような感じです。たしかに婚姻費をもらっているので金銭的には助かっていますから、これから先も籍を入れたままダラダラと別居を続けたほうがいいのか、一度きっぱり別れたほうがいいのか、分からなくなっています。相手の女性にも慰謝料を請求できると知ったのですが、それもした方がいいのでしょうか?(37歳)

特別ゲスト 原口未緒先生の回答
A.
この先自分がどういう人生を歩みたいのか…… そこが見えないから、答えが出せなくなっているんだと思います

まずお聞きしたいのですが、Skipさんはどのような人生を望んでらっしゃるのでしょうか? ちゃんと愛し合える人と愛情ある関係を築いていきたいのか、お仕事で充実したいのか……。今はそこが自分の中でハッキリしていらっしゃらないご様子。だから、どうしたらいいのか分からなくなっているのだと思います。

Skipさんはお子さんがいらっしゃらなくて、夫も年上で経済力があるようですね。ということは、離婚して一人で生きることも、また誰かと一緒に暮らすことも、どのような選択をすることもできる。選択肢がたくさんあって、ある意味とても恵まれた状況にあると思いますよ。ですからそういった利点を生かして、自由に、思う存分、ご自分の人生設計をもう一度よく見直されてみてください!

それから浮気相手の女性への慰謝料の請求の件ですが、その女性に経済力があれば幾らか取ることができます。

請求の仕方ですが、ご自分で手続きされる場合は、まず手紙や内容証明のかたちで慰謝料の請求通知を出します。あるいは、電話やメールなどでアプローチをとって、直接会って話し合う人もいるようです。……が、これはオススメしません。やはり素人間で話し合うとトラブルになりやすく、そうして激しくこじれてしまってから弁護士に相談に来られる方はけっこう多いからです。

さて、浮気相手からもらえる額ですが、これは婚姻期間や、浮気が原因となって別居や離婚をするまでになったか、また交際の内容や期間といったことから、相場を考慮して決められます。ちなみに過去の判決を見てみますと、結婚10年以上の夫婦の場合は、150~200万ぐらいの慰謝料が請求されることが多いよう。でも10年以下だと、100万円~150万円程度、5年以下だと100万円弱になることが多いようです。

家庭を壊されたのにこの程度の額!? と不満に思われるかもしれませんが、「もっと取ってやろう」と欲張るのはあまりオススメしません。離婚に関する争いは、長引けば長引くほど心のダメージとして残りますし、相手もどんどん意固地になって払う額を下げさせようとするもの。それよりも、もらえるものはもらってサッサと終わりにし、これからの人生を充実させることのほうを考えませんか!

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PROFILE
  • 原口未緒(はらぐちみお)1975年生まれ。弁護士。学習院大学法学部卒業。2004年に弁護士登録。民事、商事、家事、刑事、倒産処理、債務整理など様々な案件を担当した後、2010年に「未緒法律事務所」を開所。夫婦、離婚案件を主に扱っている。法的な解決策を提案するだけでなく、コーチング、カウンセリング、セラピー手法を取り入れ、「心のケアもする弁護士」として人気がある。著書に『こじらせない離婚 「この結婚もうムリ」と思ったら読む本』(ダイヤモンド社)がある。自身は3度の離婚を経て、現在4度目の結婚をし第一子を妊娠中。 この人の回答一覧を見る
  • 山本 奈緒子1972年生まれ。6年間の会社員生活を経て、フリーライターに。『with』や『VOCE』といった女性誌の他、週刊誌や新聞、WEBマガジンで、インタビュー、女性の生き方、また様々な流行事象分析など、主に“読み物”と言われる分野の記事を手掛ける。 この人の回答一覧を見る