Whiteさんからの質問
Q.
家庭内別居状態だが離婚をする気はない。 どのように気持ちの折り合いをつけて生活していけば……?

これまで仕事と家庭を切り盛りしながら何とか2人の子供を育ててきました。夫は、本人なりにやっているつもりのようですが、自分の好きなペースで生活し、子供達のいる生活パターンに合わせようとしないことが長年の不満です。家の中は私が両立しやすい仕組みができあがっており、正直、経済面も含め夫がいなくても生活していける状態にあります。夫には協力して欲しいこと、私が望む家族の形など何度も伝えてきました。しかし、夫の行動が変わるのは話し合いをした数日のみで、結局すぐ元に戻ります。週に一度程度しか家族そろって食卓を囲むことがなく、淋しい思いもしてきました。私には、家族でいる意味が感じられません。私も40代になり心身の疲労が強くなっていることもあり、夫に期待や関心を寄せることそのものがストレスに感じられます。今では夫が話しかけてきても無視してしまう自分がいます。そんな自分が許せない一方で、夫婦として支え合い絆を強めて老後を過ごしたいという思いが捨てきれません。あと数年で子供も親元を離れていきますし、離婚に費やすエネルギーも今はありません。どのように気持ちに折り合いをつけて生活していけばよいのか、アドバイスをお願いいたします。(45歳)

特別ゲスト 原口未緒先生の回答
A.
“家族の形”の理想をゆるめられることが、まず必要かと。 心理学の本を読まれるのも、一つの手だと思います。

Whiteさんはとてもマジメで、完璧主義の方なのではないでしょうか。だから結婚生活においても、「家族の意味」「自分が許せない」「夫婦として支えあい絆を強める」といった言葉が出てくるなど、“家族とはこうあるべき”という形に強くこだわっていらっしゃるように思います。そのため、おそらく理想の形とそうではない現実とのギャップに、悩み苦しんでおられるご様子……。

いい意味で、もう少しいい加減になれるといいですよね。そうすれば夫のことが気にならなくなり、自分自身のことに関心がいくようになって、自分が心地いい状況が作れるのではないかと思います。

それには「こうでなければならない」「こうあるべき」といったこだわりをゆるめられることが大事かな、と思うのですが、そう言われても、そんなに簡単にできることではないですよね。たとえば、心理学の本を読まれてみるのはいかがでしょう? あるいは、セラピストやカウンセラーのカウンセリングを受けたり、リフレッシュできそうなセミナーやワークショップに出てみられるのも、気持ちや考え方をゆるめる第一歩になるかもしれません。考え方を変えたことによって、それまで「何が何でも離婚したい!」と言っていたのに夫婦仲が良くなったケースや、反対にこじれていたのにスムーズに離婚されただけでなく、離婚後も仲良くやっているケースなど、様々ありました。

たとえば私の相談者の方に、「夫がケチで息が詰まるから離婚したい」とおっしゃっていた方がいました。でもその方に「離婚したら何をしたいか」よくよく聞いてみると、「家のインテリアがどうしても好きになれない。洋風のオシャレな感じにしたいのに……」とのこと。思わず「それ、離婚しないとできないことですか?」と言ったら、相談者の方はハッとなっていました。「たしかに自分のパート代でも買える。離婚まで考えているんだから、それで夫が怒ったら“離婚しましょう”って言えばいんだわ」と、家具を一新してしまったそうです。それで吹っ切れたのでしょう。夫のことがまったく気にならなくなり、念願だったお料理教室まで始められ、今は充実した毎日を送ってらっしゃいます。

Whiteさんも、もっとご自分目線になって、自分のやりたいことに目を向けてください。自分らしい生き方、生きやすい生き方ができるようになった結果、夫のことが気にならなくなりハッピーになった、という方はたくさんいらっしゃいますから!

いかがですか?
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PROFILE
  • 原口未緒(はらぐちみお)1975年生まれ。弁護士。学習院大学法学部卒業。2004年に弁護士登録。民事、商事、家事、刑事、倒産処理、債務整理など様々な案件を担当した後、2010年に「未緒法律事務所」を開所。夫婦、離婚案件を主に扱っている。法的な解決策を提案するだけでなく、コーチング、カウンセリング、セラピー手法を取り入れ、「心のケアもする弁護士」として人気がある。著書に『こじらせない離婚 「この結婚もうムリ」と思ったら読む本』(ダイヤモンド社)がある。自身は3度の離婚を経て、現在4度目の結婚をし第一子を妊娠中。 この人の回答一覧を見る
  • 山本 奈緒子1972年生まれ。6年間の会社員生活を経て、フリーライターに。『with』や『VOCE』といった女性誌の他、週刊誌や新聞、WEBマガジンで、インタビュー、女性の生き方、また様々な流行事象分析など、主に“読み物”と言われる分野の記事を手掛ける。 この人の回答一覧を見る