「大人のゆかた」連載第3回は、肌着やバッグ、下駄などの小物についてです。「すべてゆかた用のものを用意する必要はないんですよ」と『大人のゆかたスタイルブック』担当編集の山本忍さん。ふだん使いのクラッチバッグや下着を合わせてもよいと聞けば、ゆかたがぐっと身近に!
A. ユニクロのブラトップでもOK!
専用のゆかた用インナーもありますが、まずはスリップやキャミソールとペチコートで十分。ユニクロのブラトップや夏用アイテムも意外と使えます。注意すべきは色と長さ。透け防止にベージュ系の色、長めの丈を選びましょう。とくに白地のゆかたは、脚が2本にょっきり透けて見える・・・・・・なんてことにならないように、インナーには気を遣って。色っぽくなさすぎるよなあと思うので私は選ばないのですが、ステテコも涼しくていいらしいです。
普段使いしている肌着とペチコートも、ゆかたのインナーに。衣紋を抜いても見えないよう、背中の衿ぐりが大きめのものを。
A. ふだん使いのクラッチやカゴバッグもぜひ合わせてみて
ゆかた=カゴバッグ。もはやお約束みたいな組み合わせですが、もちろんそんなルールはなく、ふだん使いのバッグを合わせて楽しむのが大人ならではだと思います。色みとサイズ感さえ合っていれば、素材は意外となんでも合います。ふだん使っているクラッチバッグや小ぶりのパーティバッグ、そしてゆかた用でないカゴバッグなど、どんどん合わせてみてください!
A.高右近(たかうこん)下駄でちょっぴり底上げ
私は157㎝ですが、それでもスタイルアップしたい!ので、気をつけていることは・・・・・・まずは着つけ。おはしょりの幅を狭めにする(帯から下の長さを長くする)ことで、脚を少しでも長く見せます。そしてゆかたは必ずお仕立てで。洋服と同じで、ゆかたもサイズが合っているともたつきを生むムダなところがないので、スッキリ感が断然違います。そして、裏技(?)ですが、高い底の下駄、「高右近(たかうこん)下駄」を選ぶのも手です。このウエッジソール的な下駄、意外と歩きやすいし、値段も普通のものと変わりません。小柄さんはぜひお試しを。
『大人のゆかた スタイルブック 似合う1枚が見つかる。きれいに着こなす。』秋月洋子・著 ¥1500(税別)・講談社
「今年の夏こそゆかたを着たい」けど踏み出せない……と毎年思っている人へ。今さら聞けない超基本的なことから、“上級者”と思わせる合わせの提案まで、この一冊で一気にゆかた通になれること間違いなしです。豊富に掲載されているコーディネートの写真を見るだけでもワクワク!
秋月洋子(あきづき ようこ)
着物スタイリスト。広告代理店勤務を経て、「衣裳らくや」の店主、石田節子氏に師事。5年半にわたり、着物に関する知識、スタイリングや着つけを学び、2003年に独立。雑誌や書籍のほか、テレビ、CM、映画等においてスタイリングや着つけ、記事執筆等を手掛ける。着物まわりの小物ブランド「れん」、オリジナルデザインの帯留めブランド「九九」など商品プロデュースも手掛けており、いま最も人気の着物スタイリストのひとり。書家としての側面も持ち、自筆の書をデザインに取り入れた着物や帯も手掛けている
3回にわたってお届けしてきました「大人のゆかた」短期連載、いかがでしたでしょうか。記事を作成しながら「ゆかた欲」がムクムクと湧き上がって抑えきれなくなった(笑)編集・川端、実際にゆかたを仕立てにいくことに!次回は「実録・小柄さんのゆかた選び」を掲載予定です!
第1回「どこまでOK? ゆかたのドレスコード」はこちら>>
第2回「ミモレ世代のゆかた選び入門」はこちら>>
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