きよんさんからの質問
Q.
お金はあの世に持っていけない。 必要な額を貯めたら、あとは好きに使いたいのですが……

望まずして今日まで独身できてしまった48歳・会社員です。給料は手取りで20~22,3万程度ですが、自宅通勤のため生活費はほとんどいらず。貧乏性な性格で、最低限のオシャレ代と、月に2,3回程度の外食をするくらいしか使ってこなかったので、何を隠そう、今や2000万以上の貯金があります。一方で、この貧乏性をもう少し直したい。お金はあの世に持っていけるわけでもないので、予想寿命から逆算して残りそうな分は、もう少しゆるめて使おうと思うのです。我が家は長寿家系で両親の祖父母とも80代まで生きています。死因は老衰、脳こうそくで1年入院、胃がんなど様々ですが、医療費も想定していくら貯金ができれは、あとは月々このくらいは使っていいなど、目安を教えてもらえませんでしょうか。

特別ゲスト 風呂内亜矢先生の回答
A.
一度生活レベルを上げてしまうと戻せないもの。 今より2,3万円多く使うぐらいにとどめて下さい。

なるほど、使いたいのに使えない……というお悩みですね。これは、節約家の人が陥りがちな悩みでもあります。

極論を言いますと、現在貯められている2000万円さえ死守すれば、あとは好きに使っても大丈夫です。……ですが、人は生活レベルを上げてしまうと戻れなくなるもの。今の20万円のお給料を全部使う生活が染みついてしまうと、老後、苦労することになると思います。

というのも、きょんさんの場合、老後の年金額は月々12万円ぐらいになると思われます。20万円の生活に慣れていると、毎月8万円が足りなくなってしまいますよね? すると、このマイナス分を2000万円の貯金から切り崩すことになってしまいます。女性の平均寿命が86歳ですから、年金がもらえる65歳から21年間、毎月8万円を切り崩していくと、計2160万円が必要になります。この時点ですでに、貯蓄額を上回っています。

しかも退職後というのは自由な時間が増えますから、ただでさえ働いていたときより娯楽費が増えるもの。さらには親の介護費や、家を相続した場合はそのメンテナンス費、また自身の医療費など、様々な出費も増えます。2000万円も意外と、あっという間になくなってしまいますよ。

ですから結論をお伝えしますと、今より2、3万円ぐらい多く使う、というのが妥当ではないでしょうか? きょんさんは自分のことを「使わなすぎ」と思ってらっしゃるようですが、2000万円というのは決して貯めすぎではなく、「上手に貯めている」という額です。ですから出費はプラス2、3万円に止めて、今ほどのペースではないにしても、今後も貯金は続けられるのが安全かと思います!

いかがですか?
風呂内先生の回答、ぜひご参考になさってください。

PROFILE
  • 風呂内 亜矢(ふろうちあや)1978年生まれ。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。宅地建物取引士。住宅ローンアドバイザー。大手電機関連会社に務めていた26歳のときに、マンンションを購入。それを機に、マンションの販売会社に転職。実体験を交えた分かりやすい説明が人気で、年間売り上げ1位の実績を上げた。2013年よりファイナンシャルプランナーとして独立。現在は、テレビやラジオ、雑誌、WEBサイトなどで情報を発信中。著書に『貯金80万円、独身の私にもできた! 自宅マンションを買って「お金の不安」に備える方法』(日本実業出版社)、『デキる女は「抜け目」ない』(あさ出版)などがある。がある。 この人の回答一覧を見る
  • 山本 奈緒子1972年生まれ。6年間の会社員生活を経て、フリーライターに。『with』や『VOCE』といった女性誌の他、週刊誌や新聞、WEBマガジンで、インタビュー、女性の生き方、また様々な流行事象分析など、主に“読み物”と言われる分野の記事を手掛ける。 この人の回答一覧を見る