さなえりかさんからの質問
Q.
現在の自分の状態を褒めてあげられず、悩んでいます。

自営業の裕福な家庭で育ち、難関私立大学卒業、就職難を乗り越え就職。そこで得たものを家業に活かそうと実家に戻ったものの、10年後に倒産……。その後、契約社員で働き始めたものの、やはり「正社員で働きたい」と転職活動するも大手はほぼ全滅。自分の能力が足りないことにショックを受けながら、諦められず。すべてを受け入れてくれた夫と、高齢と婦人科系疾患を抱えながら授かった子供が一人。まわりからは「子供が小さいうちは再就職より現状で頑張ればいいじゃないか、欲張りだ」と言われることもあります。ただ契約社員というストレスが消えず……。夫の収入は決して低いわけではないのですが、余裕しゃくしゃくではありません。自分が稼げば、自分にも生活にも余裕ができると思うのですが。子供は本当にかわいいし、母親が働いて頑張っているところも見せたいのに、契約社員……。子供のために二人目も欲しいのですが、まだできず。人と比較することをやめる、これが解決策なのでしょうか?

特別ゲスト 小林照子先生の回答
A.
これまでは大学や家業が主役だった人生。 これからは、自分自身が主役になって頑張る人生の幕開けよ。

なぜ契約社員だと卑下するのでしょう? さなえりかさんはきっと、自己評価がものすごく高いのでしょうね。一流大学を卒業して正社員になって活躍した……。でもこれは、会社のコマとして優秀だったということで、経営という総合力の場となると、全く別の話です。

実際、実家に帰って経営に携わったら、家業を倒産させてしまった。これはさなえりかさんにも責任があると思います。だからといって、アナタはダメだった、と言ってるわけじゃないのよ。その失敗もアナタの財産。今度はそこから学ぶことが大事だと言ってるの。そして、その学びを持って人生の第三幕に進んでください。

コマとしての優秀さを発揮した第一幕。経営というものに携わった第二幕(もちろん、失敗も立派なキャリアです)。この一、二幕を持って、第三幕での生き様を子供に見せるのよ。

今の環境で、どう子供に頑張ってる姿を見せられるのか?とお思いでしょう。簡単よ、正社員だとか契約社員だとか差別せずに、頑張っている姿を見せればいいだけ。第三幕は、自分の頑張りを見せる時。つまり、大学でも会社でもない、さなえりかさん自身が輝くステージなのですよ。

契約社員だからどう思われるかは、人が判断すること。自分で卑下することではないと思います。私の知り合いに、アルバイトでもものすごく仕事を頑張る人がいて、回りも「アルバイトなのに偉い」と評価していたの。でもね、本人はアルバイトであるとかまったく気にしていなくて、ただ「仕事なんだから一生懸命やるのは当たり前」と思って頑張っていただけなんですよ。「アルバイトなのに」というバイアスは、他人が勝手にかけていたんですね。

仕事とはそうやって、実績を作ることでもあります。だからどう実績を作って行こうか、自分が主役になって考えて、頑張ってちょうだい。その姿を子供が見れば、必ず学びがあると思いますよ。

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PROFILE
  • 小林照子(こばやしてるこ)1935年生まれ。美容研究家。現在のコーセーを経て、1991年に「美・ファイン研究所」を設立。モデルや女優、政治家など何万人ものイメージ作りを手がけるほか、[フロムハンド]メイクアップアカデミー、青山ビューティ学院高等部東京校・京都校の学園長も務めている。最新著書『80歳のケセラセラ。いくつになっても「転がる石」で』(講談社)が好評発売中。プライベートでは27歳で結婚。娘の小林ひろ美さんは同じく美容家として活躍中。 この人の回答一覧を見る
  • 山本 奈緒子1972年生まれ。6年間の会社員生活を経て、フリーライターに。『with』や『VOCE』といった女性誌の他、週刊誌や新聞、WEBマガジンで、インタビュー、女性の生き方、また様々な流行事象分析など、主に“読み物”と言われる分野の記事を手掛ける。 この人の回答一覧を見る