しわこさんからの質問
Q.
5年のブランクを経て仕事復帰したもの、環境が変わりすぎていて弱気に……。

初めまして。41歳、フリーランスで働いている者です。5年ほどのブランクの後に仕事復帰しましたが、昔のように上手くいかず、それが自分でも分かり、大スランプを迎えています。久々の大きな仕事を任されましたが、下ろされてしまいました。仕事を得るべく企画書を書いていますが、「できない人」の烙印を押されているようでツラいです。また、以前は周囲も年上ばかりだったのが、たった5年の間に、一線で活躍しているのは同世代か少し下ばかりに。若い人の方が仕事を頼みやすそうな雰囲気もあり、尻込みもしています。何かひと言、喝を入れていただけたらと思います

特別ゲスト 小林照子先生の回答
A.
5年のブランクで得たものもあるはず。 それを生かして、成功できる企画を考えてください!

世の中ってそういうものよ。あるモデルさんが言ってた言葉なんだけど、若い人は生えてくるの。チヤホヤされて有頂天になって先輩をバカにしていたら、あるとき気がついたら「下から生えてきていた」って(笑)。

私も美容の高校を運営しているから分かるんだけど、入学してきた15歳の頃って皆、本当に子供なの。挨拶もろくにできないし、何か聞いても話すのは親ばかり。社会性なんてまったくないんだけど、これが15から18歳のわずか3年で、著しい成長をするんですよ。コミュニケーション力も、苦手なことをする力も身につけて……。3年でそうなんだから、5年はもっと大きいわ。あんなにデキなかった子がベテランになる、それが5年という歳月。休んでいたしわこさんが置いていかれるのは当然なんだから、そんなに卑下する必要はありませんよ。

でもね、しわこさんだってその5年の間に成長しているはずなの。休んでいた5年間、しわこさんは何をしていました? たとえば結婚して子育てに専念していたのだとしたら、それは後輩たちが持っていない経験。それを生かしなさいよ。

人生に無駄な時間なんてないの。うまくできなくておろされてしまったという失敗も、大いなる成功の元。私は、失敗したことがない人にお仕事を頼もうと思わないわよ。だって成功しか知らない人は、一回つまずくとなかなか立ち直れないんですもの。不安で任せられないわ。

私の知り合いに、ベストセラーになった『品格』で知られる坂東眞理子さんがいるんですけど、彼女はあの本を出す前、2年ぐらい自分の中の穴蔵に閉じこもっていたんですよ。彼女はもともと千葉県で副知事をしていて、そこから知事に立候補したものの、破れてしまったんですね。本人は選ばれると思っていたから、それはそれはショックだったんでしょう。直後は泣いてばかりいました。そのとき私は、「頑張りなさい」とは言わず、「傷ついた動物は穴蔵にこもって傷を癒すのよ」という言葉をかけたんです。そこから彼女は立ち上がって、あのベストセラーを出し、今では昭和女子大学の理事長にまでなられました。

しわこさんも、5年のブランクでも身につけたものが、きっと財産になってるはずよ。たしかに若い人は生えてきます。成長もします。でもしわこさん自身も成長しているの。だから挫けずに、失敗をバネにして成功できる企画を考えてください。そうして成功すれば、それが事例となって、若い人たちにとっての励みにもなるはずですから。

いかがですか?
小林照子先生の回答、ぜひご参考になさってください。
小林先生の回答一覧を見る

PROFILE
  • 小林照子(こばやしてるこ)1935年生まれ。美容研究家。現在のコーセーを経て、1991年に「美・ファイン研究所」を設立。モデルや女優、政治家など何万人ものイメージ作りを手がけるほか、[フロムハンド]メイクアップアカデミー、青山ビューティ学院高等部東京校・京都校の学園長も務めている。最新著書『80歳のケセラセラ。いくつになっても「転がる石」で』(講談社)が好評発売中。プライベートでは27歳で結婚。娘の小林ひろ美さんは同じく美容家として活躍中。 この人の回答一覧を見る
  • 山本 奈緒子1972年生まれ。6年間の会社員生活を経て、フリーライターに。『with』や『VOCE』といった女性誌の他、週刊誌や新聞、WEBマガジンで、インタビュー、女性の生き方、また様々な流行事象分析など、主に“読み物”と言われる分野の記事を手掛ける。 この人の回答一覧を見る