長年、小足・幅広・甲高でなかなか足に合う靴がなく悩んでいた私。買う時にこれは大丈夫!と思った靴でも、2〜3時間履くと、足の指の付け根が痛くなり、「脱ぎ捨てて帰りたくなる」問題に悩んでしました(笑)。
先日、お靴の老舗・銀座ヨシノヤの方にお会いする機会があり、私の悩みを一方的に訴えると「幅広、甲高だと思っていた方でも計ってみると、違うこともあります。痛みの本当の原因を知るために、いちど足を計測しにいらっしゃいませんか」と優しく微笑まれまして(笑)。思い立ったが吉日!お言葉に甘えて、早速計測しに行ってきました!
幅広で甲高でもない、私の足の問題点は…?
お店に入って、早速計測をスタート。専用の計測用紙の上に立ちます。タイツのままで大丈夫ですよ、と言われちょっとホッとする私…。「親も下駄足なんです。幅広で」と言うと、「足型は親子で似るものですが、後天的な要因もありますよ。ちなみに下駄足はいわゆる俗称で、指の長さが揃っている足の形を、私たちはスクエア型と言います。ほかに親指が長いとエジプト型、人差し指が長いとギリシア型と言うんですよ。日本人は比較的エジプト型が多いんですよと」と。昔の彫刻の足型を見てエジプト型、ギリシア型は名づけられたのだそうです。へえ!面白い!いいなあ、エジプトとかギリシアとか(笑)!私はスクエア型!
そうして計ってもらった結果がこちら。包み隠さず公開します。じゃん!!
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「左足が228ミリ、右足が223ミリと、左右の足で長さが5ミリ違いますね。でも5mmくらいの差は一般的な左右差の範囲内です」
なんと!公称23センチでしたが、右は22.5センチではありませんか!
「足囲は左右とも2E。サイズだけ見ると決して幅広ではありませんね。幅広というのは通常3E以上の足のことを言います」
そ、そうなんですね。でも見た目が明らかに幅広で、紙に書き取ってもらったのを見ても、正直言って幅広に見えるんですが(なんとなくしっくりこない…)。
「はい。ただ気になったのは、土踏まずが倒れていることですね。いわゆる偏平ぎみの特徴があるように見受けられますが、通常、親指と小指の付け根、かかとの3点で体重を支えるところ、足裏全体に体重がかかってしまって疲れやすいんです。また3点で支えられないことで、足の土踏まずと靴の土踏まずがあわず、ヒール靴を履いた時に、足がつま先側に流れて長時間履いていると足指を圧迫するのかもしれません」
はっ!土踏まずが倒れている…!!!そういえば、昔取材したトレーナーの方にも「足が平たすぎます!足底筋を鍛えて!」と言われた気がします。溜息。
「それとアキレス腱が内側に倒れているように見受けられますね。体重が内側にかかると、指が外側に流れて、負担がかかります。いずれにしろ、土踏まずのアーチを支えるパッドが入った靴を選んで、体重を3点で支えられるようにするのがいいと思います」
ううう。そうですか。そしたら、パッドが入った靴、見せてもらってもよいでしょうか…。
痛くない靴選びのポイントは、私の場合は「踏まずパッド」だった!
計測後、私の足に合いそうな靴を探しに行った細小路さんは、左手に7足の靴を持って颯爽と現れました。両手で14足くらいの靴を運ぶこともあるそう。凄い!!
土踏まずパッドがあらかじめ入っている靴もあるのですが、こちらのデザインと履き心地がすっかり気に入ってしまい…。すると、細小路さんが
「踏まずパッドなどのフィッティング調整は全て無料でさせて頂いております!」と、きっぱり。それいい!それなら、いいじゃない!!という気分に♪
ふー。足を計測するのって結構楽しい作業ですし、思い込んでいた部分も多く、とても勉強になりました。こんど、ちゃんとパッド入りのヒール靴を作って、イベントの時などに履いてみたいなと思っています。これで痛くならなかったら、感激するはず!!泣く!!
皆さんも一度は、自分の足の本当のサイズと特徴を知りに行ってみてはいかがでしょうか?? オススメです!
お問い合わせ先/銀座ヨシノヤ 銀座本店(仮店舗)
tel. 03-3572-0391 営業時間11:00~19:00
川良 咲子
ミモレでは主にファッションを担当。身長157cm 。コスパ服も大好きですが、薀蓄が琴線に触れると割とあっけなく買ってしまう傾向があり、家計の将来を考えて自問自答を繰り返す毎日です(笑)。