こんにちは、ミモレの川端です。最近、最寄り駅の本屋と渋谷駅のブックファーストが相次いで潰れてしまい、通勤経路にふらっと寄れる本屋さんがなくなってしまいました。
Amazonで購入すること多くなったこの頃ですが、目的もなく本屋をうろうろしてジャケ買いするのが、仕事が早く終わった日のご褒美だったゆえ、ごっそりと楽しみを奪われたような悲しみ・・・。皆さんお家の近くもそんな現象ないですか。
ベトナム出張に向けて本を探す時間がなかったので、Amazonがリコメンドしてくるものから適当に選んでポチッと買いました。その中の一つが刑事マルティン・ベックシリーズの『笑う警官』です。

『笑う警官』は、スウェーデンで1968年に刊行された、刑事マルティン・ベックシリーズの4作目にあたります。
物語は、ストックホルムの市バスで運転手と乗客8人が惨殺された事件から始まります。
凄惨な事件や異常犯罪をチームで捜査し、解明していく様子は、アメリカの人気ドラマ『クリミナル・マインド』を彷彿とさせますが、お国柄の違いなのか、年代の違いなのか、登場人物は誰も物静かで、淡々と進んでいきます。
全30章からなるのですが、トランプのカードを表返すように一つずつ事実が判明し、しかしその一つ一つは犯人にどう繋がるのかはわからず。でも、終盤〜ラストにかけて、判明した順にザーッと繋がっていくカタルシスがありました。
面白いのは、この著者は、ペール・ヴァールーとマイ・シューヴァルという男女のカップルなんですね。

二人でどうやって書くんだろう?と思ったら「初めにあらすじを30章に分けて一緒に作り、得意分野をそれぞれが手書きし、その後それぞれが相手の書いた部分をタイプすることによって作品全体を把握する」という手法で執筆しているそう。どの部分をどっちが書いたか、本人も区別がつかない、というから面白い!
だから、1章1章がバラバラのトランプのカードのように、つながりが見えず、どこへ行くかわからないようなミステリアスな感じがあるのかもしれません。
刑事マルティン・ベックシリーズ全10作は、新訳編として角川文庫から順次刊行中だそうなので、1冊ずつ揃えていこうと思いました!


そのほかに持っていったのはまたもやジェフリー・ディーヴァー。これは読み途中なので、読了後に!
ではではまた〜〜。
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