「一番素敵な季節がもうすぐ終わる……」と達郎さんは歌いますが、今年の夏は不思議な気候の夏でした。暑いのか、寒いのか……考えあぐねているうちに、確実に秋の気配がしてきました。夏がいちばん素敵な季節と感じるかどうかは個人差があるかと思いますが、「夏がもうすぐ終わってしまう」「夏はもう終わってしまった」という感じている方は多いことでしょう。

今回は、夏の終わりのおしゃれのお話。

ご記憶にある方は、かなりのミモレ通(つう)? いや、大森通、ですね(笑)。こちらはこの夏の初めにも着用したワンピースです。あの時は、ショルダーをガッツリ下げて着用し、サンダルを合わせていました。この日の最高気温は25度。同じワンピースのショルダーをちょっぴり上げてセッティングし、レザーのチョーカー&バッグ、スニーカーで秋仕様に。

夏服に秋(冬)小物。たとえば、ベロアだったり、ファーだったり……そんな小物をピリッと効かせるコーディネイトが楽しめるのはこの2週間くらいかな、と思っていたら、先日、スタイリスト斉藤美恵さんも同じような気持ちを書かれていました。

今回、私が投入したのは、フラリと立ち寄ったH&Mで見つけたレザー×スウェード(厳密にはエコレザー×エコスウェード)のチョーカー。これはリボンを結ぶタイプなので、ハードに転び過ぎず便利そうだと購入しました。ガツッと肌を出しているところにピリッと効かせると、視線が集められるので、全体のイメージがコントロールできる気がします。

H&Mのアクセサリーを購入する場合は、金具をチェックすると良いかもしれません。金具の質感がプチプラ感を前面におしだしてしまいがちなので、購入する際は金具の質感が目立たないものを。それさえ、見誤らなければ、アクセサリー類は、ミモレ世代でもかなり使えるものが探せるかと思います! ちなみに、ピアスはヤシの木。「まだ、夏よ、終わらないで!」というメッセージを込めて(笑)。

夏アイテムに秋を感じる素材をピリッと効かせる。四季があり、季節のうつろいにグラデーションがある日本ならではのおしゃれの楽しみ方だな、と。シーズンレスなアイテムを楽しむことが多くなっている昨今ですが、季節感を意識して、繊細にコーディネイトを組む自己満足コーデも楽しいな、と思うわけです。

おち鮎、走りの秋刀魚……それらを珍重する気持ちと同じように、ファッションも季節の移ろいを楽しみたいものだと。夏服に秋小物。まるで名残りの鱧に走りの松茸を組み合わせた初秋の逸品のごとし。期間限定で楽しめるコーディネイトを存分に味わい尽くしたいと思います。

永遠だと思えた夏は問答無用にもうすぐ終わり。おしゃれに敏感な方々は、既にアクセル全開で秋を楽しんでいる方も多いこの時期ですが、私はもう少しだけ夏を引きづりたい……。

CREDIT :
ワンピース/近所で購入 この日と同じ
チョーカー/H&M
ピアス/海外で購入
バッグ/グッチ この日と同じ
靴/リーボック この日と同じ

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