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「VIO脱毛」を始めてみませんか? アラフォーからの「アンダーヘア」考

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これまで、健康や老後問題などいくつかの角度から見てきた「膣まわり」についてですが、もしかしたら、多くの女性にとって最も身近なテーマが、今回の「アンダーヘア」かもしれません。若かりし頃を振り返れば、きっとほとんどの方が、剃ったり抜いたり、何かしらお手入れをされていたのではないでしょうか。ただ、問題は“今”ですよね。ビキニを1枚で着なくなり、何年も連れ添ったパートナー以外にその場所を見せる機会もなくなった今、処理の大変さやコストを思うと・・・、「何かメリットはあるかしら?」と考えてしまうかもしれません。

『潤うからだ』の著者であり植物療法士の森田敦子さんは、「衛生面から考えれば、アンダーヘアはない方が圧倒的に清潔です。」ときっぱり。「もともと膣まわりは、アポクリン腺という汗腺がありムレやすい場所。ヘアがあると、皮脂が溜まりやすくなるので臭いや炎症のもとに。また、アンダーヘアには排泄物や生理の経血、トイレットペーパーが絡まりやすいのも不衛生です。膣まわりをこすることで黒ずみの原因にも。そしてもちろん、ない方が、俄然ケアがしやすくなりますよね。」私自身、現在、脱毛サロンでVIO脱毛をしていますが、そんななか、気づいたことがひとつ。それは、アンダーヘアをなくしてみると、膣まわりのおどろおどろしさが薄まる気がするということ。暗黒のもじゃもじゃヘアから見え隠れするソレは、やっぱりどこかグロテスクで、見てはいけないものを見ている気分に。初めから潔く姿を現している方が、余程すっきりしていて、案外、冷静に観察できるのです。

さらに、日本のアンダーヘア事情は、膣まわりのケア同様、世界的に見てかなり遅れを取っているそう。それについて森田さんは、かつてこんな経験をしたことも。「フランス人やトルコ人の友人とトルコでハマム(温泉)に入った時のこと、彼女たちの視線が私のアンダーヘアにクギづけに! 『なぜそんなにボーボーなの?』『それが日本の習慣なの!?』と目をまるくされてしまいました。もちろん、彼女たちのアンダーヘアはきれいに処理済み。自然のままのアンダーヘアは違和感でしかなかったようですね。」しかもこの話、25年ほど前の出来事というから衝撃的です。とはいえ、日本のアンダーヘア事情も、ここ20年くらいの間にだいぶ変化を遂げているよう。最近では、20〜30代の約7〜8割がアンダーヘアの処理を行っており、20代では6割以上がハイジニーナ(全く毛のないツルツルの状態)を希望しているというデータも。また、海外で活躍するスポーツ選手の影響などもあり、お手入れの裾野は男性にも広がっているのだとか。まずは見た目の美しさやセクシャルなエチケットとしての意味合いが強いにしろ、アンダーヘアへの意識は、若い世代を中心に確実に高まってきているのです。

翻って、私たちミモレ世代にとっても、アンダーヘアの処理は、清潔面や膣ケアのしやすさ、老後の介護を考えた際の快適性など、様々なメリットがあります。個人的には、新しい価値観はどんどん取り入れていった方が、自分がリフレッシュされていく気が。しかもこの年齢で“女性らしさ”に刺激を与えられるというのは、なんだかワクワクする体験ではないでしょうか? 具体的な処理については「取り除くべきはVゾーンより、膣まわりのIラインと、肛門まわりのOライン」と森田さん。全部をなくすのが恥ずかしいなら、Vゾーンだけを小さく残すという手も。処理方法は、レーザー脱毛やブラジリアンワックスなどいくつかの選択肢のなかから、毛量や毛質、肌の強さや痛みの感じ方、価格などを比較して、自分に合ったものを選ぶとよさそうです。ちなみに、レーザー脱毛は白髪には反応しません。気づかぬうちに、チラホラと増えていくアンダーヘアの白いモノ。始めるなら、早めのスタートがおすすめかもしれません。

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<新刊紹介>
『潤うからだ』

森田 敦子 著 ¥1200 ワニブックス

「あなたは、膣まわりのケアをきちんとしていますか?」この質問に自信を持って「ハイ!」と答えられる日本女性は、たぶんそう多くはないでしょう。日本での植物療法の第一人者である森田敦子さんが、本場フランスに留学していた当時、何よりも驚いたのは、日本人とフランス人との膣まわりに対する意識の差だったそう。生理や排泄、セックスから妊娠、出産まで、膣まわりは女性の人生にとって欠かせない場所であり、実は、からだのなかで最も繊細な器官。そんな大切な膣まわりとの向き合い方を、植物療法士としての豊富な知識と経験をもとに、多角的に解説しています。膣まわりは、女性の健康や精神バランスを推し量る上でも、重要なバロメーター。正しい知識と的確なケアを知ることで、女性が女性らしく輝ける「潤うからだ」を手に入れたい!


次回は9月22日公開予定です。


(この記事は2017年9月15日時点の情報です)
文/村上治子 構成/川良咲子(編集部)