雨上がりの土曜日、久しぶり銀座の街を歩いてみました。
前日の夜、丹後の代表的な織物「ちりめん」に代々従事されている民谷共路さんと偶然お会いする機会があり、ちょうど銀座三越の「キョウト展」を行なっているとのことで、作品を拝見させていただくことに。
丹後は美しい海に囲まれた土地。「貝柄を織物に」という先代の民谷勝一郎さんの研究が形となり、独自の織物「民谷螺鈿(たみやらでん)」を立ち上げました。本来硬く割れやすい貝殻の性質を、研究を重ね柔らかくしなやかな糸を生み出し、これまでになかった貝本来の美しい輝きを放つ織物が完成。光の当たりによって表情が変わる美しい織物に心奪われます。



日本の伝統を継承することの難しさに加え、新しい試みや意識の改革は大変なこと。民谷さんの飽くなき探究心は海外にも今伝わりつつあります。
他にもこちらのイベントでは、私が大好きな骨董の焼き物や京都の美味しいものなどたくさん。


会期は明日までなのですが、京都へ行く際はゆっくり立ち寄りたいお店ばかりです。
三越の後は、近くにオープンした日本酒「獺祭」の専門店へ。

味も軽やかな上に、フルーティーで甘みのあるテイストは女性客にも大人気。毎月23日は「2割3分の日」ということで、ナント一杯500円で獺祭をテイスティングできます。近年日本だけでなく海外でも人気の高い日本酒。「獺祭」も広く認知され、この日も海外からのお客様も多く、店内は大賑わいでした。
これまで存続の危機にもあった日本の伝統の織物やお酒が、海外からの注目を浴びることで、日本でも再認識させられる昨今。一つのブームで終わらせることなく、これからも日本クオリティーを大切に、普段の生活に少しずつでも取り入れながら身近なものにしていきたいものです。
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