マルニ木工のクラシックシリーズを、インテリア・コーディネーターの久保恵子さんと清水由美さんが加わって、リデザインしたもの。この日のスタイリングは、スタイリストの作原文子さん。ウィリアム・モリスのモノトーンカラーの壁紙を一部だけに使ったり、と絶妙なバランス。

私はもともとイギリスのアンティーク家具が好きで、家にあるのもソファ以外はほとんどアンティークです。でも、モダンな家具にアンティークを加えていこうと思うと、ちょっと躊躇してしまいますよね。それは、色と質感の問題。花柄やフリルのついたファブリック、テカテカした塗装は、いかにもという感じですが、木地を生かしたマットな質感、シックなスモーキーカラーにすると、クラシック家具のラインがとても魅力的に生きてきます。それを実感したのが、写真のマルニ木工の展示会。日本の古いクラシック家具のシリーズを読み直し、ミックススタイルでコーディネイトしていました。木の色とグレー、いいですね。140cmの丸いテーブルは、サイズも質感も現代の暮らしにぴったりです。

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