Keikoの開運NEWS

西村：風の時代といえば今までの伝統を考え直し、新しい価値観にアップデートして生きる時代だと学びました。私は今までの僧侶のあり方をそのまま受けつぐのではなく、今世界が必要としている差別のない平等な社会のために、「人種や性別、セクシュアリティに関わらず皆平等」という仏教のメッセージを伝えていきたいと思っています。

「言われたことを正しくやるのではなく、本当に正しいことをやりたい」

私が僧侶になるための修行をしていたときのことです。
戒律も学びましたが、数ある戒律の中にびっくりするものがあったのです。僧侶は上下の下着とお袈裟の３つの衣だけを身につけること。飲酒、装飾はもちろんのこと、音楽を聴いたり、踊りを見たり、高いベッドに寝ることもいけないと書いてありました。私はメイクをするし、キラキラした服も大好き。そんな私が僧侶になったら、正々堂々と僧侶であることを名乗れないだろう。また私のせいで仏教全体のイメージを悪くしてしまうかもしれない。私は悩みました。しかし修行の最終日、皆に尊敬されている高名な先生とお話ししたときに、目が覚めるような教えを頂きました。

先生曰く、「日本では歴史とともに僧侶の在り方も変わってきました。現代の日本の僧侶は洋服を着る人もいるし、時計を身につける人もいる。しかし忘れてはいけない僧侶の一番の役割は　”どんな人も平等に救われる”というメッセージを伝えることです。多くの人に仏の教えを広め、助けることができるなら、時計をつけることと、キラキラしたものを身に着けることと何が違うでしょうか。私は問題ないと思います」とのこと。

私は伝統的な僧侶のあり方に従わなければならないということよりも、何が一番大切なことなのか？　ということを見極めて、自分の個性を活かしながら今世界が必要としているメッセージを伝えていきたいと感じました。それぞれの時代で社会のルールや、人々が必要としているものは変わっていきます。言われた通りのことに正しく従うのではなく、一度立ち止まってみて「これは道理が通っているのかな？これは守る必要があるのかな？」と考えること。そして自分が正しいと思う道に進む勇気が大切だと思います。

Keiko：その通りだと思う。私も、人を傷つけなければ何をしてもいいと思う。そしてこの風の時代は、個の時代でもあると同時に調和も無視はできないの。自分の軸をセンタリングして、自分らしさを発揮する中で、宇宙や周りとの調和を満たすことが大切。
調和を乱すことは、宇宙の真理の理から外れてしまう。天体や月は、古から、私たちに寄りそい、照らし導いて、そうした理（ことわり）を教えてくれているのね。

西村：『阿弥陀経』の中に、「青色青光（しょうしきしょうこう）　黄色黄光（おうしきおうこう）　赤色赤光（しゃくしきしゃっこう）　白色白光（びゃくしきびゃっこう）」という言葉があります。これは、「極楽浄土の池には色々な蓮の花が咲いていて、それぞれの色で輝いていて美しい。つまり、すべての人が、それぞれの色や個性で輝くことは素晴らしい」という意味です。
このお経から、仏教が二千年以上も前から多様性を応援しているんだと知りました。

Keiko：いい言葉。そして宏堂さんは、これまでどんな願いを書いて叶えられたの？

西村：「自分の本を海外でも出版する」という願いが叶いました。そのときも叶った前提で書いてましたね（パワーウィッシュの満月バージョン）。
願いを叶えるためには、叶った自分を具体的にイメージできることが必要です。私は自分が好きな著者さんに直接話を伺ったり、自分が書こうと思っている本の目次を作ったりしました。あとは自分が書いた願いをお風呂に浸かりながら何度も音読していましたよ。そして、自分の願いがあれよあれよと叶っていく時には、こんなに上手くいって本当に大丈夫なのだろうか？と怖くなったこともありました。でもそんな時に友達に言われたことは「感謝の気持ちを忘れなければコケない。」でした。人生が大きく変化するときは、常に感謝の気持ちを思い出しています。

私はKeikoさんのパワーウィッシュには最近出会ったのですが、パワーウィッシュは、新月と満月で、またどのサイン（星座）で起こるかによって叶いやすい願いが違い、願い事の書き方が違うというメソッドが興味深かったです。月に二度、定期的に自分の願いを考えてノートに書くことにより、自分が進みたい方向を意識的に考えることができる。これからもたくさんのことを実現させていきたいです。
あっ、私、パワーウィッシュの願いの前に書く、おふれ書きの文章が好きです！

Keiko：おふれ書き（笑）？

西村：そうそう。新月の時は「私がここで願うことは、宇宙意志と完全に調和し、世の中に愛と繁栄をもたらす……」、満月の時は「宇宙の愛と導きにより私の願いが最速で叶えられましたことに感謝し……」というの……。

Keiko：えっ？！　それって「アンカリングワード」のこと？（笑）

西村：そうそう！　自分が幸せになることで周りの人も幸せになるという考え方は、自分だけが成功するのではなく、みんなで幸せになろうということですよね。この慈悲の心や感謝の気持ちこそが、宇宙や周りの人にも応援してもらえるポイントになると思います。

Keiko：ありがとうございます（笑）。では次回は、世界が注目する宏堂さんのメイクについてお話を聞かせてくださいね。
 

 

 

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webマガジン「mi-mollet（ミモレ）」掲載