「白砂糖は疲れの素になりやすい」

白砂糖は、さとうきびのしぼり汁から薬品を使って不純物を取り除き、「糖」としての純度をあげてできています。ゆえに、ミネラルはほとんど含まれていません。白砂糖を摂ると、体内のカルシウムやビタミンB1を奪うので、疲れやすいカラダにもなってしまいます。そして、女性にとって最も問題となるのが「冷え」の素となること。ホルモンバランスは乱れ、結果、生理不順などの婦人科系のトラブルへとつながっていきます。

メイプルシロップ、はちみつ、米飴、甘酒、みりん、ドライフルーツ……甘味料のバリエーションはさまざまです。できるだけ、加工していない自然な状態のものを選ぶことでカラダへの負担を減らしたいもの。とはいえ、何かの糖を過信して、摂りすぎないようにしましょう。

先生が愛用されているのは、米飴(もち米に麦芽の酵素を働かせて糖化させたもの)。
裏山で摘んだ蓬を使った手作りの草餅。餡は、小豆とドライデーツで。「餡はドライフルーツの甘味だけでも充分です。小豆を炊いた後に、混ぜてくださいね」

プロフィール オオニシ恭子先生

1981年渡欧。以来31年、東洋的食養法を研究しながら、個々の生活と体質を見つめ、食のアドバイザー、講演会、健康セミナーなどを行う。2013年、拠点を奈良に移し、「やまと薬膳」の活動を開始。著書に『滋養ポタージュではじめる ヨーロッパ薬膳』など。

ホームページ:やまと薬膳クッキングスタジオ いってん
オオニシ恭子先生の東京での薬膳クラス:薬膳教室