「ひとつひとつはたいしたことではないし、これから先も同じ地域で子育てをしていく者同士、余計なトラブルは起こしたくない。だからみんなあえて口にしないんだと思いますが。いろいろと腑に落ちなくて……。子どもが学校に上がるタイミングで、さりげなく距離を置きたいと思っています」

そう語る理沙さん(仮名・38歳)。彼女がいま抱えているママ友トラブルとは、どのようなものなのでしょうか?

モンテッソーリ教育の幼稚園に憧れるも、若いママが多い保育園へ


理沙さんは都内にある難関大を卒業し、ウェブメディアの編集業をしながら3歳になる女児を育てています。マーケティング会社に勤務している秀明さん(仮名・40歳)と、4年前に建売の一軒家を購入しました。

「子どもを妊娠したのをきっかけに、賃貸ではなく戸建てを購入しました。元々住んでいた地域は保育園も激戦区だったので、なるべく入りやすい地域を選びました。家の近所に大きな公園があり、小学校も新設の校舎で綺麗ですし、周りの環境には満足していました」

理沙さんは地方出身のため、東京での子育てに不安があるそうです。

「同じ職場のママさんの話を聞くと、この地域では中学受験をする家庭が半数近いって言うんです。中学受験は未経験なので、どうすればいいのか不安で……。まだ先ですが、子どもにはきちんとした教育を受けさせたいので、同じように考えているママと仲良くなりたいなって思っていました」

 

出産後はすぐに職場復帰を希望し、念願がかなって認可保育園の0歳児クラスに入園できました。しかし内心では、子どもへの教育面から幼稚園へ入園させたかったといいます。