何かを察した妹のファインプレー


2記事目の後半にて、やっとハワイに着きました。

ハワイの空港って、何だか独特のお花の香りがしませんか?(噂によると外国人にとって日本の空港は醤油の匂いがするらしいです)

カラッとした空気に、アロハシャツの空港職員の方たち。気づいたら英語のアナウンスが流れる中、まわりに明るい髪色の足の長い欧米の方が数人いて、私、とうとう日本を出た。と実感。

頭も身体も相変わらず疲れでダルくはありながら、気持ちは少し切り替わっていました。

 

スマホの電源を入れると夫からまた息子の写真が届いていて、私が買ったキャラクターもののサンダルを履いて笑っていたから少し安心しました。(話が逸れますが、ソフトバンクの「アメリカ放題」ってすごいです。到着と同時に電波は少々悪いものの普通にiPhoneが使えました)

数日前にハワイに到着していた妹からもLINEが届いていました。海辺の朝ごはんの写真とともに「ホテルのロビーで待ってる」と。

Uberも便利ですね。一人なのでスムーズにあっという間にワイキキのホテルに着くと、ロビーにすでに真っ黒に日焼けし、キメキメの水際コーデに身を包み「おねえ〜」と浮かれた様子の妹がいました。

「寝れた?」
「うーん、あんまり」

数日前から「緊張してるのか眠れない」と妹には伝えていたので、想定よりもテンション低めな姉に何かを察したのか

「ねね、私たちの好物『クッキーコーナー』のクッキーあるよ! あ、コナコーヒーも淹れる! ほら、海ーー! 待望のダイモンヘッーード!!(英語ぽく発音)」

と、バルコニーに座らされ、視界に広がる海を眺めながら少し甘すぎるマシュマロ入りのクッキーをかじりました。

あのとき、姉がちょっとウルっときてたことをたぶん妹は知りません。

ああ、私ようやくここまで来たんだ。いろいろあったけど、本当に、これがしたかった。ハワイに来たかった。ここから4泊、自由の時間。たぶんいろいろ回復できるし、しばらく忘れてた感覚も思い出せる。まだ大丈夫だ。

そう感じたんです。

ありがとう妹。食いしん坊なのに3.5ドル(=約500円)のクッキーくれて。あのクッキーも、もしかしたら走馬灯候補に入るかもしれない。

 

(ようやくハワイに着いたのにテンション低い姉、妹に激写されていました)

つづく。


第1回「4歳の息子を置いてハワイ旅行へ...!夫への交渉が成功した“意外な理由”とは?【ママの単身旅1】」>>

第3回「​ハワイ旅行中に見知らぬアカウントからDMが...初「アンチ」に思うこと 【ママの単身旅3】 」>>

第4回「ハワイ帰国後の息子の「神セリフ」に、思わず涙...会えない時間に何が起きた?【ママの単身旅4】」>>

文・構成/山本理沙​