形や色でトレンドを追うわけでないのに、時代の雰囲気をキャッチしつつ、その人らしさも際立たせる大人の眉とはどんなものでしょうか? 今回は、メイクアップアーティスト・水野未和子さんが考える大人眉を、美容エディターの松本千登世さんに体験してもらいました!

 

共通ルールをベースに
目的に応じて描き方をアレンジ!


眉メイクについて考えるとき、私たちはついつい「形や色でトレンドを追いかける」といった発想になりがちですが、眉は顔の中でも、人の印象を大きく左右する大切なパーツ。だからこそ、経験を積んだ大人は表面的なトレンドだけでなく、その人が生まれ持つ眉の毛流れや、眉骨の形、そして雰囲気を生かしたメイクを心がける方が、よりその人らしさを際立たせることができ、魅力的に見えます。

とはいえ、人によって眉の作り方が異なる、と言われれば「いくら素敵でも自分には無理」と思ってしまいますよね。でも大丈夫。前回ご紹介したどんな眉の方にも共通するルールを守りつつ、少しだけアレンジを加えればいいのです。

そこで今回の眉企画では、その例として3人の素敵な女性にご登場いただき、それぞれに形や目指す雰囲気が違う眉をご紹介します。「自分の素眉や目指す雰囲気はこれに近いな」と思うものを、ぜひ取り入れてもらえればと思います!

第1回「【40歳からの眉の新常識】眉毛だけ時代に置いてけぼりになっていませんか。大人のアカ抜け眉に必要なのは、「ツヤ感」と「眉頭の立ち上がり」でした!」>>

教えてくれたのは……
メイクアップアーティスト 水野未和子さん

オレゴンに留学後、イギリスに渡り、London College of Fashionでメイクアップを学ぶ。卒業後、フリーランスのメイクアップアーティストとしてロンドンでキャリアをスタートし、帰国後は多くの雑誌や広告、CMなどを手がける。人によって違う、その人だけの魅力をディファイン(明確に)するメイクに定評があり、数々の女優やモデルが厚い信頼を寄せる。そのメソッドをまとめた著書『ディファインメイクで自分の顔を好きになる “私だけの魅力”が絶対見つかる自己肯定メソッド』が好評発売中。
【Instagram】@mizuno.miwako

モデルになるのは……
美容エディター 松本千登世さん

航空会社、広告代理店、出版社勤務を経てフリーランスに。女性誌を中心に、美容やインタビュー記事、エッセイ連載など、広く活動。『「ファンデーション」より「口紅」を先に塗ると誰でも美人になれる「いい加減」美容のすすめ』(講談社刊)ほか著書多数。

 


もともとの眉頭を生かし、眉尻までの
バランスを整えて「上品さ」を際立たせる

松本さんの素眉は、元々細めで美しい形。そして毛自体は繊細だけれどやや硬い質感です。また、眉頭側は濃いめに毛が生えていて、眉尻に向かうほどに少し薄くなるのが特徴。


水野さんのメイクプランは?

 

☑️ しっかり毛が生えた眉頭を生かして、数本描き足したうえで毛を立ち上げる。さらに眉頭の太さを軸に眉尻までの形を整えて、より意志のある表情に。ダークブラウンをベースにすることで落ち着いた雰囲気に仕上げる。

☑️ 眉にツヤを足すことで、毛の1本1本をはっきりさせて、松本さんが持っているイキイキ感とエレガントさを引き立たせる。

 
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