コートとの出会い……『ラブ・ストーリーは突然に』 by大森葉子_img0
「白が気になる!」と言っておきながら、私、基本的には“黒な女”なもので。頭に巻いているのは私が唯一所有している、大学生の時に初めて訪れたパリで、浮かれて舞い上がって刹那的に購入したエルメスのカレ(笑)。有田さんの一連のエルメスのディップダイセルフウオッシュ記事が面白すぎるッ♪


何から伝えればいいんでしょう……?。

なぁんて(笑)。本日は、衝動買いのお話です。

こちらは、数年前に友達と行ったソウルのヴィンテージショップで見つけました。K-POP好きの友達に連れられ、某グループの撮影衣装を多く扱うらしいショップへ(それがどこだったのかは今はもう記憶の彼方……)。たくさんの奇抜なアイテム群の中で異彩を放っていたのが、こちらのコートでした。そのお店でスパンコールやフェザーやビジューがついていないアイテムはこれだけと言っていいほどだったんです。あまりにシンプルなこちらのコート(ただし、思いっきりオーバーサイズですけれど)は、薔薇園の片隅に健気にひっそり咲いていたタンポポのように、「大森さん、私はここです」と恥ずかしそうにラックにかかっておりました(もちろんイメージです)。

袖を通した途端、そのオーバーサイズ感が、東京ラブストーリーの永尾完治、通称カンチの着ていたステンカラーコートのようだと感じた私は、「これ、カンチっぽい! カンチっぽい!」と意気揚々とレジに直行したことをハッキリ覚えています。そして、友達が「全然違うけどね」と冷めた表情で私を見ていたことも……(苦笑)。

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こちらのデニムは、“ユニーク仕上げ”なシルエットが気に入って購入。私の体型とは好相性のようで、脚長、細見えする気がしているのでヘビロテ中であります。

「私たちは出会ってしまった!」とのぼせあがって購入し、後で大失敗だったと気づくこともたくさんありました。しかしながら、「もう、二度と会えないかもしれない」と思えるヴィンテージショップでの買い物は、間違いなく今の私の買い物瞬発力を養ってくれたと思っています。どんなに傷つく可能性があると分かっていても、出会った瞬間に一気に燃え上がった自分の感情を信じ、赤名リカばりに突進せねばならない時がある。そして、その恋愛は成就しなかったとしても、後悔ではなく、次への糧にすればいい!

あれ、何の話をしてましたっけ(笑)?

数々の失敗を重ね、真実の愛を見抜く力が付いてきた今、衝動買いをする回数は明らかに少なくなりました。何も買わずにシーズンを終えることもあります。でも、見知らぬ二人のままでいることより、自分を興奮させてくれるアイテムに出会える奇跡をこれからも幸せと感じていくことでしょう。

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余談ですが、『Oh! Yeah!』のカップリング曲であった『ラブ・ストーリーは突然に』が収録されているこのCDジャケットのポーズで撮影してみたかったのですが、やっぱりちょっと無理でした(笑)。

CREDIT :
コート/韓国のヴィンテージショップで購入
ニット/ユニクロU
デニム/ハウス・コミューン この日と同じ
頭に巻いたスカーフ/エルメス
バッグ/セリーヌ この日と同じ
靴/海外で購入

アイコン画像

大森葉子

主にビューティ担当。「今日は夏休み?」と聞かれてしまうほどの“ど”カジュアルと「今日は何かあるの?」と聞かれてしまうほどのデザイン性のある服が好き。ほぼ“一目惚れ”買い派。

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