上原ひろみさんの最新アルバム『ライブ・イン・モントリオール』、私も聴いています! プライベートでのツーショットです。

私が心動かされたエンターテイメントを紹介する連載が、今回から本格的にはじまります。そこで最初に紹介したいのが、大切な友人でもあり、世界的なジャズピアニスト、上原ひろみさんのライブのこと。2年ほど前に、とあるBARで知りあって、声をかけて意気投合して以来、お互いに私のことを「お父さん」、ひろみさんのことを「お母さん」と呼び合う仲なんです(笑)。今年はハワイでの「お母さん」のパフォーマンスを聞きに行って、オフの時間には一緒にマッサージや食事へ。彼女は世界中をまわっていますから、連絡するときは「今、どこ~?」が合言葉。ニューヨークで会ったこともありますし、ちなみに最近は東京で一緒にてんぷらを食べました。

日本人としてビルボード・ジャズ・チャートで1位に輝くという偉業を達成しているピアニストである彼女は、私がブロードウェイの舞台に立つことの大変さを理解してくれて、ものすごく応援してくれました。お互いの性格は違うような気がするけれど、心のうちを話せる気心の知れた友人関係になれたのは、そんなつながりがあるからかもしれません。演奏はエネルギッシュですが普段はふわふわしていて、でも芯が強くて面倒見がいいところもある、とてもチャーミングな人です。

上原さんは1979年静岡県出身。6歳からピアノを始め、1999年にボストンのバークリー音楽院に入学。2003年にアルバム『Another Mind』で世界デビューを果たす。その後、国内外で様々な賞を受賞し、ジャズピアニストの第一人者に。世界中をツアーで巡り、活躍中。

ライブで演奏を聴いたときに圧倒されたのは、パフォーマンスに入り込むときの集中力。あの小さな体で、どうやってあれほどスケールの大きな音を奏でているのか……。毎日鍵盤に触れていると言っていたので、才能だけではなく日々の地道な努力が彼女の演奏を支えているのだと思います。

9月にリリースされたCD『ライブ・イン・モントリオール』に収録されているのは、ハープ奏者のエドマール・カスタネーダとのステージ。ピアノとハープのデュオなのですが、鍵盤と鍵盤の音のように聴こえる瞬間もあり、それぞれの音の響き方や溶けあい方がとても美しくて、新鮮な驚きがありました。世界をまわってきたふたりの日本ツアーが11月22日から、ついにスタートします。

そしてもうひとつ、12月には世界的タップダンサー、熊谷和徳さんとの初の全国ツアーも開催されます。タップは私も興味津々のジャンルなので、いつか一緒に踊れるようになれたらなぁ、なんて話もしたんですよ(笑)。楽しみなふたつのツアー、もちろん両方足を運びたいと思っています。アーティストとして、働く女性として。尊敬と共感を抱かせてくれる上原ひろみさんのパフォーマンスを、ぜひ体感してみてくださいね。
あっ、さらに、『第59回日本レコード大賞「優秀アルバム賞」』おめでとう!!

構成/細谷美香

 

 Information 
11月、12月、2つのコンサートで全国ツアーが開催!

「上原ひろみ×エドマール・カスタネーダ
LIVE IN JAPAN TOUR 2017」

 

上原ひろみがハーピストのエドマール・カスタネーダと全国ツアーを開催。エドマール・カスタネーダは、南米コロンビア出身で現在ニューヨークを拠点に活躍中の気鋭のジャズ・ハープ奏者。これまでに数多くのミュージシャンと共演し、ハープという楽器に対して人々が持っているイメージを覆す、斬新なセンスと超絶テクニックを駆使した情熱的プレイで、世界的に注目を集めています。9月には2人のアルバム「LIVE IN MONTREAL」をリリース。上原ひろみのピアノとエドマールのハープがどのような化学反応を生み出しているのか。ぜひお楽しみ下さい。

11/22(水)〜12/8(金)まで全国各地で開催中!
詳しくはこちら>>


「音よ舞え、魂よ踊れ 
上原ひろみ×熊谷和徳 TOUR 2017」

 

タップダンサーの熊谷和徳と、楽器とダンスの競演。2007年からスタートしたこのライブの全国ツアーが決定しました。

12/16(土)〜12/28(木)まで全国各地で開催中!
詳しくはこちら>>

上原ひろみオフィシャルサイトはこちら>>