こんなことを言うとちょっと炎上するかもしれないのですが。基本的に、ホレたハレたにモラルの問題を持ち込んでも、意味がないと思うのです。性欲だけの問題ならば理性で押し留めるべきなのが人間なのかもしれませんが、恋愛はそもそも本能と感情でするもの。長年一緒に居たからと言う理由や、「これだけ尽くしてもらったんだから」と言う義務感で愛情が湧くものでもない。もしそんな風に綺麗に割り切れるものだったならば、世の中に占いやカウンセリングや恋愛マニュアルなどが、こんなに溢れるワケがないのです。

−−と、前置きが長くなりましたが、今回のテーマは「恋は弱肉強食」。結局恋ってホレたモン負け。私がなぜそんなことを思ったかと言うと、タイトルにもあるジェニファー・アニストンの離婚報道がきっかけ。

私も好きだった、アニストン&ブラピ。アメリカ〜ンなムードがお似合いでした。ジェレーナやジョニデ&ヴァネッサ・パラディなどと並ぶ、人々の歴代お気に入りカップル。写真:Abaca/アフロ

ジェニファー・アニストンと言えばもちろん『フレンズ』のレイチェル。そしてブラピの元妻であり、婚姻中にブラピと映画で共演したアンジーにブラピを掻っ攫われた人、と言うイメージが大きいですよね。お似合いのカップルだっただけに、今でも「ブラピとやり直して欲しい」と言うファンも多いし、「ブラピを略奪したアンジー、許さん!!」と思っている人も多いはず。

これまた破局時はみんながショックを受けた、ブランジェリーナ。アニストン派だった私もショックでした。なんだかんだ言ってアンジーともお似合いだったけれど、ブラピがどんどん精気を吸い取られて(?)老け込んで行ったのが気になりました。写真:ロイター/アフロ

が、しかーし!! 実はアニストンも先日離婚発表した夫のジャスティンを、別の女性から略奪していたのですよね。

この略奪愛、実は前から報じられていたのでご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、今回の離婚により、ジャスティンの元彼女の母親がRadar Online.comに再暴露。母親によると、ジャスティンは14年間、スタイリストのハイディ・バイヴンズという女性と交際していたのにも関わらず、アニストンと映画『Wonderlast』で出会い、ふたまた交際をスタート。さらに、ふたりがデートしていることが報じられるとジャスティンは「あれはガセネタだから」とハイディに2ヶ月間ものウソをつき通し、その後正式にアニストンとの交際を発表したんだとか。ハイディはそのショックでウツになってしまったそう。

母親によれば、20歳のときからジャスティンと交際していて36歳のときに捨てられたハイディは、40歳の現在になっても新しい恋人が出来ないまま。−−って、そんなことまでマスコミに話したら、かえって娘に恋人が出来づらくなるんじゃっ(涙)。でも彼女、女優並みの美貌の持ち主なんですよ。こんな魅力的な女性に(しかもアメリカで)4年間も恋人が出来ないって、よっぽどジャスティンのことが心の傷になってしまったのですね。

チャラ男ジャスティンと(と勝手に断言)。正直、このカップルには何の思い入れもありません。彼の人柄も演技も観たことはないのに、「アニストンは何でこんな男がいいんだろう」とずっと疑問でした。ハイ、偏見です。写真:ロイター/アフロ

過去の報道を遡ると、アニストンは略奪愛を否定し「ジャスティンと付き合い出したのは彼がシングルになってからよ」と言っているけれど、一方ではハイディの存在を知りながらジャスティンに猛烈なアプローチをしていたとの報道も。

何が真実かだなんて当人同士にしかわからないし、人の心は移り変わるものだから心変わりは仕方ないとも思う。だけどこのケースで言ったら、アニストンに心変わりした時点で潔く真実を告げなかったジャスティンが最低なのは明白ですよね。さらに、俳優として自分より格上のアニストンを選んでる辺り、愛というよりも有名になりたいという名声欲で乗り換えた気配もチラホラ。

前から思っていたのですが、略奪愛報道って、女優さんが略奪するケースが多いような。これには理由がふたつ考えられて、❶男性の方が出世欲が強いから、結果的に有名人の女性に実は弱い(その女性と一緒になることで自分の価値やステイタスが上がるため)、❷女優になるような人はそもそも一般人よりもパワーが強くていろんな意味で特別なため、ロックオンされたら男性は不可抗力、のどちらかなのかなあと。もしくは両方なのかもしれませんが。

左の女性がジャスティンの元カノ、ハイディ。この写真は去年撮られたもの。美人さんです。写真:Shutterstock/アフロ

話が色々脱線してしまいましたが、アニストンとジャスティンの離婚の理由は、L.A.に住むアニストンとN.Yでのライフスタイルを好むジャスティンの価値観が合わなかったためだと言われています。また、アンジーと離婚した元夫ブラピも現在シングルのため、インターネットでは「ジェニファーとブラピの復活を!」と、アニストン・ファンは概ね祝福モード(笑)。

ブラピを略奪されて以降恋愛が長続きせず、「恋愛運がない女」のレッテルを貼られてしまっているアニストンだけど、今回もわずか3年足らずでの離婚。こうなると、むしろブラピと結婚出来たことが超ラッキーだっただけで、元々男を見る目がなかったんじゃあ……という気がしなくもありません。だってジャスティンってどう見てもチャラそうで深みがない、ペラッペラ男に見えるんだもん(ファンの方いらっしゃったらすみません!)。

2月11日に49歳になったばかりのアニストン。誕生日を過ぎた2月15日の離婚発表となりました。ジェニファー繋がりで48歳のジェニファー・ロペスはバツ3だけどアレックス・ロドリゲスとラブラブ相変わらずモテモテだし、アニストンにも今度はブラピ以上にかっこいい男性をみつけて、ぜひとも幸せになって欲しい♡

そして最後に「弱肉強食」のお話に戻りますが。略奪愛と言うと、よく「因果応報があるはず」と言う人も居るけど、恋は弱肉強食なので、そんなものはないのです。残酷なようだけど、愛された者が勝ち、愛を失ったものは去るのみ。

ただ、ひとつ言えるのは、そこに禍根を残さないようにするのがイイ男(と、あえて男性に限らせていただきます)。別れのときも逃げずにきちんと相手に向き合い、必要ならば相応の慰謝料を払う。即ち、今まで付き合って来た相手に敬意を払うと言うことですね。これが出来ていれば、あとは当事者以外がとやかく言う問題ではない。−−ブラピを略奪されたアニストンが、別の女性から略奪結婚した男性と、結局上手く行かずに離婚する。−−そんなニュースを見て、改めて恋のままならさと昨今のマスコミの不倫報道の過剰ぶりに、想いを馳せた私でした。