お仕事トレンチコートの「休日活用術」【理論派スタイリストのテクニック】

2018.4.3

大草直子

ファッションスタイリングブックの決定版『大草直子のSTYLING & IDEA』より、元祖理論派スタイリスト大草流・着こなしのコツをお届けいたします。

春になると、「平日は毎日トレンチコートを着ている」という女性が多いのではないでしょうか。でも実はトレンチコートは着方次第で、休日もドラマティックに気分を替えて着こなせるんですよ。

一例として、ふわりと揺れるプリントスカートを少し見せてトレンチコートを着る上級テクニックをご紹介します。

大草流・スカート合わせのトレンチコートの着こなし方

コート／アクアスキュータム　ニット／ミューズドゥドゥーズエムクラス　スカート／イザベルマラン　サングラス／レイバン　ピアス／ルルフロスト　ブレスレット／ハム　バッグ／シーズンスタイルラボ　スニーカー／コンバース【本書・P124－125より】

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マニッシュな雰囲気のトレンチコートもボタンをとめずにベルトを前でリボンのように結ぶと、裾がとてもエレガントな印象になります。例えば、今回のようにプリントスカートの上に着る場合は、ウエストは思い切ってしぼってベルトを結び、ベルトから下は裾までナチュラルに広がるようにします。

そうすると、平日ボタンをきっちり留めていたり、あるいは前を開けてマニッシュに着こなしているトレンチコートもフェミニンに着こなせるんです。

１．ボタンを上からとめずに、テーラードジャケットのように衿元を合わせます
２．ベルトは結び目を身体の中心から少しずらして、ギュッと結びます
３．ベルトの両端でクロスをつくり、バックルがないほうを通して片リボン結びに
４．結び目の位置を調整して、スカートが少し見えるように合わせを整えて

暖かくなったら、袖を軽くまくるとカジュアル感がさらにプラスされます。
ぜひやってみてくださいね。

休日仕様のスカート見せのテクニックは別のコーディネートでも。本書では、大草流・シルエットのつくり方も解説しています。コート／アクアスキュータム　ニット、スカート／ともにドゥロワー　ピアス／ルルフロスト　バッグ／シーズンスタイルラボ　サンダル／メグミオチ

＜好評発売中！＞

『大草直子のSTYLING & IDEA』10年後も使える「おしゃれの結論」
大草直子著　講談社刊　￥1500（税別）

45歳になった編集長・大草直子が、長いおしゃれのトンネルを抜けて辿り着いた「おしゃれの結論」を指南します。シャツやジャケット、トレンチコートなどが見違える着方テクニックや、季節ごとのワードローブの揃え方、リネン、カシミアなど素材を楽しむおしゃれについて、旅や結婚式、子供の学校行事のコーディネートなど、おしゃれに迷ったときに本を開けば必ず答えが見つかる、ファッションブックの決定版です。

全カットを本人が着用して撮影。すべての「結論」を自筆のエッセイで綴っているほか、mi-molletに掲載したスナップ写真3年分約254点も「デニム」「スカート」「トレンチコート」「ジャケット」「ドレス」「パンツ」「Tシャツ」「バッグ」「ボーダー」「ライダース」「ニット」「ジレ」「コート」「雨の日」「手元」「帽子」「旅行」「家族」などカテゴリー別に収録しています。

（この記事は2018年4月3日時点の情報です）
【書籍】撮影／最上裕美子
ヘア＆メイク／清水ヤヨエ
出演・スタイリング・文／大草直子
構成・文／金光麻莉絵　構成／川良咲子（編集部）
【記事＆動画】撮影・構成・文／川端里恵（編集部）