女性がもっと活躍するためのこれからの働き方、学び方とは?テクノロジーを用いた働き方改革と学び直しの重要性を考えるイベント『Empowered Woman JAPAN 2018』に、ミモレ編集部も参加してきました。テレワークやリカレント教育など、ミモレ世代こそ知っておきたいことばかり! これからの人生をますます楽しみにしてくれる、その内容をレポートします。
 

「Empowered Woman JAPAN 2018」とは...... 

「いつでもどこでも誰でも、働き、学べる世の中へ」<br />テクノロジーの活用で、もっと私たちのチカラを活かせる社会へ![PR]_img0
今回のイベントには、英ロンドン・ビジネススクールのリンダ・グラットン教授も登壇。“人生100年時代”という言葉を世界的ベストセラーの著書『LIFE SHIFT』で提唱し、一躍注目を浴びました。「AIをはじめとするテクノロジーによって、生き方・働き方の選択肢はこれからどんどん広がっていくはずです」

 

働きたい女性たちの味方“テレワーク”とは?


今回のイベントでは、「いつでもどこでも誰でも、働き、学べる世の中へ」をテーマに様々なゲストが登壇し、働き方・学び方の現状と今後への期待が、セッション形式で紹介されました。

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そもそもテレワークとは“インターネットを使った、時間や場所にとらわれない働き方”のこと。いつでもどこでも、会社にいるのと同じように働ける環境があれば、たとえば子どもが熱を出しても自宅にいながら会議に出席できるし、地方に住む人が東京の会社で働くことも可能に。使う人や状況に合わせて活用の幅を無限に広げられる柔軟性がテレワークの最大の魅力です。

 

『ウーマンテレワーク体験プログラム』とは?


今回のイベントの中でも大きな柱となったのが、日本マイクロソフトが自治体と協働で行っている『ウーマンテレワーク体験プログラム』の活動について。決まった職場を持たないフリーランスの人たちの話?と思われがちですが、そうではないんです。通勤や勤務時間の拘束から解放されることで、結婚や出産などで一度職から離れてしまった女性たちも自宅にいながら、より自分らしく働くことができるーー。これって多くのミモレ世代が求めていることですよね。

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『ウーマンテレワーク体験プログラム』の参加者代表で登壇された入谷真紀さんは、もともと建設コンサルタントの会社に勤務。子育てがひと段落した今、またやりがいのある仕事に就くにはどうしたら、と悩んでいたそう。

体験プログラムでは、“働きたい女性”と“人材を求める企業”の双方にテレワークを学ぶ機会とその教材が提供されました。キャリアデザインからスキルの習得、企業でのインターン体験と実践的な内容で、今年3月下旬に始まったばかりのプロジェクトですが、参加自治体の1つである流山市では、就労が決まった方も出始めているとか!「流山市では十数年前から“子育てしやすい環境作り”に取り組んできたが、出産を機に退職してしまう人は非常に多い。今後は“働きながら子育てできる環境づくり”が重要だと考えている」(井崎義治・流山市長)

体験プログラムに参加した入谷さんは「テレワークでできることの幅広さやビジネスツールとしての可能性を知り、体験後は自分の生き方についてもより深く広く考えられるようになった」とか。テレワークの可能性、利便性については、ミモレ編集部も先日の米沢サテライト中に行った東京・米沢・テキサスの3都市を結んだ会議で実感したばかり。

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(左から)今回の体験プログラムで会場提供に加えて研修講師も担当した尾崎えり子・株式会社新閃力 代表取締役、シェアサテライトオフィスTrist代表は「体験プログラムでは、オンラインによる専門家の解説を企業の皆さんにも受講いただきました。テレワーク推進のためには女性が学ぶだけでなく、企業側も変わらなければ」、インターン受け入れ先企業として参加した星野晃一郎・株式会社ダンクソフト代表取締役。

またインターン先の企業からは「今回参加したのは、社会のために何かしたいからというより、テレワークが優秀な人材を確保する手段として優れているから。これからの企業戦略として経営者の間でもっと浸透していくべき」(星野代表取締役)との感想も。
そう、テレワークは働きたい女性たちだけでなく、企業にも魅力があることがポイントなんです。こうした意見を聞くと、これからの働き方としてよりリアルに感じられます。今回紹介された千葉県流山市のほか、群馬県みなかみ町、愛知県岡崎市、佐賀県佐賀市でも実施されており、テレワークによる女性就労支援の輪はますます広がっていきそうです!

 

インターネットが、これからの学びや交流の場に


もう一つ忘れてはならないのが、インターネットが“学びの場”になるという可能性。83歳のITエバンジェリスト・若宮正子さんのセッションでは、お母様の介護をしながらパソコンを習得したというご自身の半生を紹介いただきながら、社会人の学び直しの機会について考えました。

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(左から)1999年にシニア向けサイト「メロウ俱楽部」に参加、また近年はシニア向けアプリ「hinadan」を開発するなどプログラマーとしても知られるITエバンジェリストの若宮正子さん、ミモレ大学第二期のコーディネーターである中村貴子さんは今回ファシリテーターとして参加。お2人のセッションでは、ユーモアあふれるお話に会場から笑い声も。

テレワークの場合は“働くこと”と“学び(スキルアップ)”を一緒に考えなくてはならない、と皆さんお話しされていました。パソコンを思いのままに使うことのできる若宮さんは「シニア世代にとって一番辛いのは“孤独”。でもこれも、ネット上から癒やすことはできるのでは」とも。”孤独”はシニア世代に関わらず、子育てや介護などさまざまな事情を抱える私たち世代にとっても身近な問題。今後はコミュニケーションの場としての機能もいっそう注目されそうです!
 

テクノロジーで、女性のチカラを社会へ

  • 「いつでもどこでも誰でも、働き、学べる世の中へ」<br />テクノロジーの活用で、もっと私たちのチカラを活かせる社会へ![PR]_img5 「地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるように支援することが私たちのミッション」と、クロージングの挨拶に登壇した、平野拓也・日本マイクロソフト代表取締役 社長。
  • 「いつでもどこでも誰でも、働き、学べる世の中へ」<br />テクノロジーの活用で、もっと私たちのチカラを活かせる社会へ![PR]_img6 「これから生き残るには多様性の確保、とりわけ女性活躍の推進こそ日本企業のとるべき道と考えています」。イベントの締めくくりには、野田聖子総務大臣・女性活躍担当 内閣府特命担当大臣も駆けつけました。
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「私たちは大きな転換の入口にいるのです。時間や場所に拘束される今までの働き方はむしろロボット的。それらはAIに任せ、より人間らしい生き方に変えるチャンスが、まさに今なのだと思います」と、グラットン教授。さらに、「心で考える能力は、私たち人間にしかないもの。これからは“心の知能”を使った、今までにない職業も増えていくはず」とも。
全てのセッションが終わった時には、皆さんの活動やコメントが非常にポジティブなメッセージとして響き受け入れることができました。最新のテクノロジーは難しいものではなく、新しい可能性を広げてくれるものということを実感させてくれるイベントでした! 

 

お問い合わせ先/日本マイクロソフト
https://www.microsoft.com/ja-jp

構成/柳田啓輔(編集部) 文/山崎恵