お茶の時間や食後にちょっとしたデザートがあると、それだけで幸せな気持ちになりますよね。連日続くこの暑さ、ひんやり冷たいデザートでリフレッシュしませんか?
“簡単でおしゃれな料理レシピ”が人気のフードコーディネーター七沢なおみさんの著書『かんたん! 幸せ! 冷たいデザート』より、七沢さんがくり返し通うほど惚れ込んだベトナムの屋台の味「ベトナム風みつ豆(チェー)」のレシピを紹介します。暑い季節のおもてなしにもぴったりです。
 

ベトナム風みつ豆(チェー)の作り方


アジアの国が持つパワーと、洗練された西洋の文化がミックスされたベトナムは、好きな国のひとつ。そんなベトナムで出会って夢中になった思い出のデザートです。

 材料(4人分)
A
・乾燥タピオカ(小粒)……50g

B
・緑豆……50g
・水……カップ1と1/2
・塩……少々

C
・寒天棒……1/2本
・水……カップ1と1/4

・氷……適量
・ココナッツミルク……カップ2
・ガムシロップ……適量

 作り方
1.A、B、Cの具をそれぞれ準備する。

A タピオカ
乾燥タピオカはたっぷりの水に約2時間つける。鍋にたっぷりのお湯をわかし、水けをきったタピオカを加えて、半透明になるまで5~6分ゆでる。ゆであがったらざるにあけ、冷水につけて冷ます。

B 緑豆
緑豆はサッと洗い、たっぷりの水(分量外)に30分~1時間つける。水けをきって鍋に入れ、分量の水、グラニュー糖、塩を加えて中火でゆでる。途中で水がなくなってきたら少しずつ足し、煮くずれてどろっとしたら火をとめる。

C 寒天
寒天棒はサッと洗い、たっぷりの水(分量外)に30分~1時間つけてもどす。鍋に分量の水を入れ、寒天の水けを絞り、細かくちぎって加え、弱火にかけて約10分煮る。冷めたら浅めのバットに流し入れ、冷蔵庫で冷やし固める。固まったら細長く切る。

2.ポリ袋に氷を入れ、めん棒でたたいて細かくする。

3.器にA、B、Cを大さじ1ずつ入れ、ココナッツミルクを加える。ガムシロップをかけて2をのせる。食べるときは混ぜながら食べる。

チェーは日本のあんみつやぜんざいによく似たデザート。具もお店や地域によって変わってきます。 

 

<スタイリングのポイント>
手作りの温かみが伝わってくるような、アルミやべっこう、水牛の角などで作られた表情豊かなスプーンがお気に入りです。アジア風デザートに添えると、気分も盛り上がります。

七沢なおみ

フードコーディネーター。「LEE」「MORE」などの雑誌や料理単行本でスタイリストとして活躍後、おうちカフェやデザート、薬膳レシピなど、持ち前のセンスを活かした簡単でおしゃれな料理の本を手がける。数年前に更年期に伴う倦怠感にとらわれ、園芸療法の一環として市民講座で園芸を基礎から学ぶ。現在は趣味の園芸を楽しみ、近所の公園の園芸ボランティアとしてハーブガーデンを担当。著書に『こんなに使える! ハーブレシピ』(講談社)、『パン作り12か月』(共著、文化出版局)、『お部屋で「薬膳カフェ」』(祥伝社) など。

 

『かんたん! 幸せ! 冷たいデザート』
著者 七沢 なおみ 講談社 1200円(税別)

七沢なおみ氏のロングセラー『ひんやり幸せ、冷たいデザート』の新装丁版。初心者でも作りやすく、おしゃれに見えるレシピで定評のある著者が、とっておきの冷たいデザートを紹介します。
手順は簡単なのに、味と見た目は本格的。アイスクリームやプリンなどのベーシックなもの以外に、ヨーロッパやアジアなど、旅先で出会った個性的なデザートを日本の素材を使って再現しており、手作りでしか味わえないレシピがいっぱいです!
またカフェ風のおしゃれなスタイリングポイントは、すぐ真似できそうな簡単アイディアばかり。
おいしくて気軽に作れる、おもてなしにもぴったりな冷たいデザートを多数紹介。

『かんたん! 幸せ! 冷たいデザート』のほか、料理、健康・美容など講談社くらしの本からの記事はこちらからも読むことができます。
講談社くらしの本はこちら>>

写真/竹内章雄
(この記事は2018年8月17日時点の情報です)


・第1回「サッと作れる冷たいデザート「コーヒーのグラニテ」「マンゴープリン」」はこちら>>
・第3回「ひんやり冷たいおもてなし「ティラミス」のレシピ」はこちら>>