年を重ねた今やっとカッコいい、“こなれ胸”で着こなす深Vネック_img0
 

数年前から、出かける前に見る玄関の鏡で自分のエイジング具合を確認するたび、心の中で密かにシメシメとしたり顔をしていたことがある。

私の視線の先にあったのは顔でも髪でもなく、自分の胸。
息子が生まれて授乳をし、その後も幾年か時を重ね、その位置はほんの少しずつではあるけれど徐々に、確実に下がってきている。

多くの人にとって悲しいと感じて抗いたいことかもしれないこの事実は、私にとって待ちに待ったなんとも嬉しいこと。

それは何を着てもこなれて見える、つまり“こなれ胸”を獲得できたから!

10代や20代の、デコルテ直下までふっくらと盛り上がった胸では、まるで男性に媚びているかのようにも見えかねず、品良く、とはなかなかいかなかったアイテム…。
深いVネックトップスを素敵に着られる日が遂に到来したのだ!

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特にニットカーディガンはこれ以外にも何枚もストック。少し太ったりむくんだりして身体がもたついたと感じる日でも「痩せた?」と言われるほど首回りがすっきり見えるのも深いVネックの長所。


首から胸にかけて作られる縦に細長い三角形の素肌の世界は、ミニマムにすっきり、鎖骨だけを主役にするのが一番美しい。
だから胸の位置がほんのり下がり始め、デコルテ周りが痩せてきた今からがチャンス。

そこに谷間はいらないから、ワイヤー入りの下着はつけない。もちろん、プッシュアップ機能ももってのほか。そもそも上がりすぎている胸はぬけ感がないし、かしこまった場でない限りは大人の顔とのバランスが不自然に感じることさえある。
インナーにキャミソールなんて、せっかくのVネックをひし形ネックという名前に変えてしまうような、洗練を削ぐ着方だってしたくない。
本当は潔くノーブラで、と言いたいところではあるけれど、日本では現実的じゃない。

今の私なりの結論は、ノンレースのブラレット。かがんで万が一胸元がのぞいても相手が目のやり場に困らない、できるだけシンプルなデザイン。深Vネックを着るときはもちろん、このところの日常着でも、こちらの方が断然こなれて見えるからかなりの確率で登場している。


そうそう、先週今週と行ってきたばかりのパリでは若い世代からみんなブラレットが主流。パリジェンヌが何を着てもこなれて見えると言われる所以のひとつにはそんなことも関係しているのかも。

そろそろ、ヨーロッパのマダムのようにボタンを思いきり開けて白シャツを纏うことにもトライしてみようかな。

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ちょうどいいブラレットがなかなかみつからない場合におすすめなのは、もう私が20代の頃からしている秘技、トライアングルビキニを。結び目がアクセントになって後ろ姿も印象的に。

 

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