「ママの身体っていくつ?」
ファッション業界に生きる人たちが、男性に服や靴の数を呆れられてよく叩きつけられるあの言葉を私もついに言われてしまった。
しかもおしゃれを楽しむことにはかなり理解のある息子に言われたのだから、これは客観的に見ると相当まずい状況なのだろう。
実は、先日、我が家のクローゼットルームを撮影したいと言われたのをきっかけに、溢れているものを整理していたら、持っているベルトの多いこと!
2年前の引っ越しの際に不要なものは整理したし、あの時は大した量ではなかったはずなのに、数えてみたらざっと70くらい。
だけど私の身体はひとつ。もちろんウエストだってたったひとつだ。
ただ、今の私には欠かせないものであることは間違いない。
その必要度といったら、「外出先で忘れたことに気づいてそわそわするものランキング」なら、携帯電話でほぼ払えるこの時代、お財布よりも上位になりそうな勢いだ。
思い返してみれば、多用し始めたのはワンピースをよく着るようになった結婚してからのこと。
敢えて大きめのサイズのワンピをキュッとウエストで絞るとレディなシルエットになることを発見して嬉しかった。
子どもを産んで少し経ってからは、手足も胴体も以前より少しふっくらとした体型をほっこりに見せない対策にも随分と役立った。
ハイウエストボトムを穿く時には必要のないことも多いけれど、日常でワンピースを纏う日はほぼ頼りきっている。
なぜ好き、と聞かれると50年代のシルエットが好きだから、くらいしかもっともらしい理由は見当たらないけれど、もし私がすらっと身長が高く、顔が小さくて手脚の長い完璧なモデル体型だったら、こんなにもベルトを愛していなかったかもしれないとは密かに思う。
ストンとした服から細く長い手脚がのぞけば、すこぶるモードで格好いい。
少なくともドラえもん風の寸胴感にはならないだろう。
でも残念ながら普通体型に育った私は、頭の中でも鏡の中でも、出てくる手足はそれなりで、その姿がなぜか、愛らしいけれどスタイリッシュとは言えない、あの青いキャラクターを想像させてしまうのだ。
カモフラージュすることとひた隠しにすることはイコールじゃない。
すべて覆って隠してしまわなくとも、ただウエストを締めるだけでスタイルをカモフラージュできて女らしく見える。
そんな簡単な術を知ってしまった今、なかなかそこから離れることはできない。
だから息子よごめんなさい、半分の数にはしたものの、まだまだベルトは増え続けそうです。
さて、貴方にとって理想の身体は?それに近づけてみせる秘策はありますか?
Comment