60これが目当ての旅もいい。朝ごはんが美味しい宿

昨年、読者のみなさんから旅情報を募った際、ホテルや旅館のおすすめ理由に「朝食の素晴らしさ」を挙げる方が多くいらっしゃいました。なるほど、確かに重要なポイントかも！　ということで今回は、朝食が美味しいと評判の宿をピックアップ。旅先ならではの贅沢を約束する４軒をご紹介します。

＜１＞日本に生まれたことに感謝する純和風膳
竹泉荘 Mt.Zao Onsen Resort ＆ Spa

古くから“神の湯”として親しまれる遠刈田温泉の源泉を２つ所有する、掛け流しのお風呂と本格的な日本料理が自慢の宿。宮城といえば日本有数の米どころ、朝食のメインは土鍋で供される炊きたてごはん！　お米は地元農家から直接届けられる『ひとめぼれ』を使用しており、丁寧に作られた料理もその美味しさを引き立てます。朝風呂の後にいただけば、「あ〜日本人でよかった！」なんて台詞が飛び出すこと請け合いですよ。

 

＜２＞瀟洒なオーベルジュで「世界一の朝食」を
神戸北野ホテル
 

パリの名店「ラ・コート・ドール」で腕を磨いた山口浩シェフが総支配人を務めるオーベルジュ。こちらで評判なのが、山口シェフの師であるベルナール・ロワゾー氏から贈られた「世界一の朝食」です。気になる内容は、焼きたてのクロワッサンにカフェ・オ・レ、フルーツなどがテーブルいっぱいに並ぶ正統派ヨーロピアンスタイル。“食を楽しむために泊まる”というオーベルジュの特性とともに、格別の優雅さを味わわせてくれます。

 

＜３＞文人墨客が愛した名宿でやさしい朝のひと時を
積善館

三遊亭圓朝ら多くの著名人に愛された創業300年超の老舗温泉宿で、３つの建物のうち１つは国の登録有形文化財。そんな歴史と由緒あるこちらの名物が“元禄粥”です。かつての湯治場では食事は客が自炊するのが一般的で、こちらの源泉で炊いた粥は「積善の粥」として多くの湯治客に愛されたのだとか。それを再現したお粥を温泉でほぐれた身体にいただけば、湯治場として栄えた歴史もいっそう深く感じられそうです。

 

＜４＞ハイレベルなブッフェで、伊勢の美食を好きなだけ
鳥羽国際ホテル

鳥羽湾を望む小さな岬、その上に建つ老舗ホテルが2010年よりリニューアル。恵まれた景観を活かした内装も素敵ですがそれと同じくらい評判なのが、地元の素材と手作りにこだわったモーニングブッフェです。朝から贅沢な気分にさせてくれる「伊勢海老ビクスクープ」をはじめ、目の前で作られるオムレツやパンケーキなど、どれも味はお墨付き。ホテルメイドのクオリティを、ブッフェの気軽さと楽しさで思う存分味わえます。

いかがでしたか？　朝食は宿でとることが多い分、美味しさや充実度がそのまま宿の評価に繋がるのかもしれませんね。朝ごはんが美味しい宿、このほかにもまだまだありそう！　みなさんからのおすすめ情報もぜひお待ちしています。次回は「旅のお供におすすめの本・第２弾」です。こちらもお楽しみに！