私たちは美しくなりたいという願いを、高い美容液やエステ、コスメなど、いろんなアイテムに託します。お肌は細胞の新陳代謝で生まれ変わります。そこで、自分の細胞が、よりきめ細やかで健康なものに入れ替わっていけば、おのずと肌は綺麗になるはずです。そこで注目したいのが自分の治癒力です。何かをつけたり塗ったりする前に、まず自分のお肌の細胞を健康なものに入れ替えていく。この作業に一番適しているのが、実は睡眠なのです。

 

 

女性にとって特に深い眠りが最高の美容液に


女性にとって、美しさを磨くもの、それが睡眠です。私たちは寝ている間に分泌されるホルモンの働きのおかげで細胞の修復や疲れの回復が行われます。つまりホルモンが分泌されなければ、肌も髪もきれいにはならないのです。数々のホルモンが脳の指令によって分泌されるのですが、入眠後、2時間後がゴールデンタイム。ここで深い眠りについていたら、たっぷりとホルモンが分泌されより美しさが磨かれますが、いろいろな刺激により眠りが浅いと、この日はもうホルモンの分泌は期待できません。眠っているのに朝起きて疲れが残っている人、いつも眠い人、肌がくすんでいる、肌荒れがひどい、便秘であるなど、様々な悩みの原因が実は睡眠不足からきていることが多いのです。



日本人は世界でも頑張りすぎの女性が多い


特に日本人の女性の睡眠不足は深刻です。世界中の女性の中でも断トツに睡眠時間が短いのです。日本の女性は頑張りすぎている人が多い。仕事も友達付き合いも、SNSも、家事や子育ても、あれもこれも睡眠時間を削ってでもマメにこなしている人、多いのではないでしょうか? それには日本の社会の風潮もあると思いますが、とにかく仕事がハードだということが一番です。仕事して、疲れて週末寝っぱなし、という人も多いのではないでしょうか? また仕事のために家族との時間を犠牲にする。子供を預けて仕事をして、お母さんがとにかく疲れている。こういう話は当たり前のように身近にある事例です。そして忙しい生活の中で一番に削られていくのが睡眠なのではないでしょうか?

先進国の中で日本の女性の睡眠時間の短さは断トツでワーストワンです。疲れていると、やる気がでないので、悪循環なサイクルにはまってしまいます。

 


ストレスの1番のリセット法は睡眠だと知っていますか?


脳は眠っている間に、必要な記憶と、いらない記憶をふりわけて、必要なものを定着させてくれる機能があります。しかしここでも眠りが浅いと、この機能が働かず、脳は疲れをリセットすることができません。例えば、前の日に何か嫌なことがあったとき、SNSやメールを見て、何か気になることができたときでも、深く眠れていたら脳はリフレッシュして、嫌なことも「まあいいか」と忘れさせてくれます。しかし脳がハイパーになっている状態で眠りが浅いと、朝起きても悶々と同じことを考えてしまったりするのです。悩みがちな人、決められない人、考え過ぎてしまう人などは、脳を休められない、浅い眠りが続いている可能性があります。こうなるとストレスがかかったときに、脳がリセットできていないので、どんどん溜まってしまい、コップから水が溢れるように、何かの拍子にストレスが溢れ、バランスを崩してしまいます。
私たちは温泉に行ったり、マッサージに行ったり、ショッピングをしたり、美味しいものを食べたり。いろんなアクションでストレスを解消しようとします。でもそれは一時的なもの。根本の解決には至りません。一番大切で、毎日自分でできること、それが睡眠です。とにかくリラックスして、深く眠ることで、こころもからだもゆるめてあげる。それだけで、ストレスから自分を解放し、そして自分自身を磨くことができるのです。