私がふだん、お話会やワークショップを開催すると、ほとんどの方が、からだの不調や、気持ちのバランスの取り方について何かしらの悩みを抱えています。忙しい方なら、仕事とプライベートのバランス。あと多いのは仕事と子育ての時間のやりくり。誰にでも通じるのは、モチベーション、人間関係、食生活の乱れ、慢性的な体調不良。どれもこれも、生活のバランスが崩れたり、負担が重なって体に症状として出てきます。体が弱ってくると、今度はメンタルに来ます。自律神経がぶれてくるので、眠りが浅くなったり、眠れなくなったりしていくのです。まずはその原因が何にあるのか、その根本を探ってみてください。
何が自分の負担になっているのか?
眠れなくなってきたら、何かのサイン。自分が気づかないうちに負担になっていることがあります。「ストレス」といっても、それには様々な要因があります。意外と物理的な問題で、気をつければ改善できることも。自分にあてはまるものはどれでしょう?
1、心理的な負担。人間関係や仕事のトラブルなど、眠れなくなった時期から自分にとって気になっていることはありませんか?
2、体の不調。生理痛、冷え、喘息や皮膚のかゆみなど。眠りを妨げる症状はありませんか?
3、精神的ストレス。不安なこと、気がかりなことがあって眠れない。出不精になったり、食欲が低下したり、といったことはないですか?
4、刺激物の摂取。アルコールやタバコ、カフェインは、眠りについた後に目が冴える中途覚醒を引き起こす大きな要因です。
5、生活リズムの乱れ。残業や夜更かし。仕事のシフトや時差ぼけなど、体のリズムが定まらない生活をしていませんか?
6、環境の問題。寒い、暑い、うるさい、明るいなど、物理的に眠りを妨げる要因が普段の生活にありますか?
7、生活習慣の乱れ。運動不足である。昼間に日光に当たっていない、など人の営みとして当たり前の要素が足りていない。
眠れない、眠りが浅い、という方には必ず何か理由があります。要因はひとつではなく、重なり合うもの。そのひとつひとつを、ひも解いて改善する努力をしてみましょう。
生活のリズムや質を整えていくこと
朝起きて、疲れが残っていたら、眠りが短いか、質が悪い証拠です。朝起きるのが辛いのは食事の時間が遅いことも要因の一つです。どれもこれも自分の習慣からくるもの。朝起きて、朝日を浴びることは体内時計を整える大きなステップです。駅近くに住んで、地下鉄で通勤をし、ビルの中で仕事をしている、そんな方は要注意。昼間に日光を浴びる努力をしてください。朝日を浴びると体内時計が整いリズムが作りやすく、ホルモン分泌が促され夜眠りやすくなります。そして適度な運動をすること。日々の通勤時に階段を利用したり、週末のヨガなど簡単に取り入れられることから。そして食事。できるだけ添加物が少ないものを選んで食べるようにしてください。できるだけ夜ご飯は早めに食べて、眠る時間が近いなら、軽めの消化が良いものに。遅くにヘビーなものを食べると、胃腸が眠っている間も活動をしているので、眠りが浅く、寝ていても疲れが取れない、そんなことへつながっていきます。そしてしっかり眠る準備を。ゆっくりお風呂に入り、体が冷え切る前にお布団に入る。照明はできるだけ暗めに、携帯は見ないようにする。これが大切です。携帯のブルーライトは視覚から脳を覚醒させてしまうので、注意が必要。またメールやインスタを見て、気持ちがアップダウンすると、自律神経が落ち着くまで2時間かかるといわれています。こんな風に、いろんな要因によって、眠りが浅くなり、疲れが取れず、ストレスもリセットできない、そんなことが起こっているのです。みなさん、当たり前のことなのですが、規則正しい生活って、大切なんですね!
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